フルトヴェングラーの同演異盤CDを探訪する


by Furtwanglercd
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ベートーヴェン:Sym.7 1950.1 DELTA

d0135647_91484.jpgフルトヴェングラー/ウィーン・フィル
ベートーヴェン:Sym.7
1950.1.18-19

RCA LHMV-1008
盤起し+「第2世代」手法によるノイズ軽減

ボーナストラックとして、
WALP-527 同 第1楽章のみ

1952年の運命英雄よりも、それぞれの楽器の音が厚く(太く)、音色がたっぷりある。
従来のCDでは、音にベールが掛けられたようになり、この演奏の数割しか聴くことができなかったのだろう。当復刻ではそのベールが解かれ、迫真迫力、演奏のパッションがダイレクトに再現される。
(「第2世代」手法シリーズには、同演異盤他CDの、低域のぼやけや出すぎ、音色の漂白、ダイナミクスレンジの一様化などはない。)

楽器の音は生々しく、音色には密度がある。重厚な低域、浮揚する高域、分離も明瞭明晰。演奏のダイナミクスの変化も忠実に再現される、生の音と音色になっている。
RCA LPは少々派手な音作りということだが、そのあたりもそのまま再現される。この点では、ボーナストラックとの比較も興味深い。

エンジニアノートより抜粋
「録音当時はSPが主流の時代でありLPの製作にあたっては各面の収録時間の短いテープを新たに編集し直したマスターテープが用いられたといわれている。後発の各国LPやEMI系のCDではいずれも耳あたりのより穏やかな音質に整えられているがオリジナルのRCA盤LPでは非常に力強く鮮明な再生音が聴かれ、各楽器の音色も豊かで、ムジークフェラインでのスタジオ録音でありながら巨匠のライブ録音を彷彿とさせる。
従来この(録音は)1952年以降の英雄、運命、田園などに比べて弱い録音と言われているが、厚みと力感のある中低音、精気溢れる弦楽合奏は勝るとも劣らないものである(。)」
(ボーナストラック WALP527)
米盤と比較すると抑制の効いた迫力よりの演奏の品位を重視するような音作りになっていることがわかる。」

メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
1949.2.15
HMV DB6941(2VH7108-4、7109-5)
盤起し+「第2世代」手法によりノイズ軽減

これも美音。
従来のCDでは音がマスクされたようにこもっていたのだが、そのマスクがとれて、生々しい音と密度のある音色が再現される。
名演であることが再認識されるだろう。

シューベルト「ザ・グレイト」チャイコフスキー「悲愴」、ベートーヴェン「エグモント」、「コリオラン」で認められた通り、「第2世代」復刻はSP盤起しにLP盤越し以上に威力を発揮することは明らか。
それらも期待したい。
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by FurtwanglerCD | 2010-07-01 01:00 | Beethoven Sym.7