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フルトヴェングラーの同演異盤CDを探訪する


by Furtwanglercd
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チャイコフスキー:「悲愴」 1951.4.22

フルトヴェングラー/ベルリン・フィル
1951.4.22
カイロでのライブ

ISLANDPROS
SD-1308(CD-R)

DGはCD化に際し、冒頭バスーンのテーマが出る前のコントラバスの音をカットしている。そもそもLPでは別演奏で修復していたとのこと。
当CD-Rは、日グラモフォン MG-6005の盤起しなので、冒頭のカットはない。別演奏での修復については言われなければわからないと思う。
重厚なDB、色艶の良いVc、鮮やかなカラーで浮揚するVnと、この時期のベルリン・フィルのカラフルなサウンドを聴くことができる。
そう、この時の、カイロ、アレキサンドリア、ローマへの演奏旅行における、ベルリン・フィルのサウンドはこのように煌びやかな音色であったに違いない。

演奏は、美しさと尋常ではない迫力が同居する。
第1、第3、第4楽章の各クライマックスでの最強音の迫力は凄まじい。音楽を煽っているわけではなく、また単なる猿芝居のわざとらしさや劇的な仕方でなく、あくまでも芸術的な一つの解釈として成し遂げられているのが偉大な面と言えるかもしれない。

同演異盤CD
1.POCG-2348 音は厚いが分離が悪い △
2.474030-2(6CD) 分離と音の再現性は良い ○
3.POCG-30071(UCCG-3702) 音色漂白 ×
4.ISLANDPROS SD-1308(CD-R)日グラモフォン MG-6005 盤起し ☆
5. RX-40(CD-R) 独グラモフォン 2535 165盤起し 未聴

3で聴いていたのだが、楽器の音色がなく、物足りなかった。
それで次に1と2を入手。2の方が高低の分離が良い分、聴き応えがある。
音色の良さでは4となる。
by FurtwanglerCD | 2008-02-13 23:30 | Tchaikovsky