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フルトヴェングラーの同演異盤CDを探訪する


by Furtwanglercd
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ベートーヴェン:「合唱」 1942.3.22-24

ベートーヴェン:「合唱」 1942.3.22-24_d0135647_175338.jpgフルトヴェングラー/ベルリン・フィル
1942.3.22-24
「ベルリンの第9」

1.フランス協会SWF-891 (1989)
2.MUSIC&ARTS CD-653 (1990)
3.MELODIYA MEL CD-715 
  (1993)

1.入力レベルが低く、穏やかな音。個々の楽器の音色が美しくある。
第1楽章冒頭のVn、第3楽章のVnとVc・DB、第4楽章冒頭の低域など、小さいながら、密度のある上質の音色。
コーラス部の音のかすれる部分が難点。

2.世評は高い。一聴すると、パワフルで元気のある音だ。しかし音色は粗い。
第1楽章冒頭のVnからしてキンキンと金属的だし、低域は、ボーンと広がって、ぼやけた音。
デジタル的で無機的な音調で、解像度も劣ると思う。
なお、1999年の戦時中ベートーヴェン交響曲集CD-4049は、後のリマスターで、ワイドレンジは狭くなっており、音は異なる。

3.中程度のステレオ・プレゼンス。
音は厚みと丸みがあり、豊かでふくよかに鳴る。低域はぼやけることなく音色の密度が濃い。
特にコーラス部は、ダイナミックレンジ、ワイドレンジを最大限に使い、それでいてぼやけることなく、解像度が高い。
2006年再販盤は未聴だが、「ウラニアの英雄」などからすると、擬似ステ度が旧盤より強くなり、音色が薄まっているのではないだろうか。

テープ系を聴くとすると、
美しく聴きたいときはSWF-891、
コーラス部を聴きたいときはMELODIYAになる。

同演異盤
1.盤起し+α系 DELTA ☆
2.盤起し系のベスト VENEZIA ☆
3.テープ系 
  1.SWF-891 ◎
  2.MELODIYA(旧盤) ◎
  以下
  HUNT>MELODIYA再販>MUSIC&ARTS CD-653>CD-4049>
  TAHRA>>>東芝(オカザキリマスター)>>>RCD、HISTORY、
  ANDONOMEDAなど。
by FurtwanglerCD | 2008-02-26 23:00 | Beethoven Sym.9