フルトヴェングラーの同演異盤CDを探訪する


by Furtwanglercd
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「ニコライ・コンサートの第9」 1952.2.3

d0135647_12242918.jpgフルトヴェングラー/ウィーン・フィル
1952.2.3
ムジークフェラインでのライブ

DISQUES REFRAIN
DR910003-2

当演奏は近年、再評価され、「バイロイトの第9」以上とも評価されるようになっている。
当方は、当演奏にARCHIPELに接しその凄さと美しさに圧倒されたのだった。
ただあまりに金属的な音のため、その後、TAHRA、ドイツ協会と聴いてきたが、これらはノイズとともに音色も削いでしまっている。
自らオーケストラでVnを弾かれ、「第9、100枚を聴く」などのシリーズをされている
BURUKABE氏が
「(ドイツ協会CDは)音色がないので心に全く届いてこない」
とコメントされており、これ以上の音はないのかと思っていた。

最近、K氏より、
DISQUES REFRAIN 
DR910003-2
について、
「あまりいじっていないのでしょう、音色はありますし、何よりもダイナミックレンジがほぼ忠実に再現されていると思います」
とのコメントをいただいたので、入手し聴いてみた。

ノイズはあるが、ほぼ素の音のようで、音も音色も生々しい。
楽器間の分離も良く、弦楽セクション各々、木管1本1本の音色の違いが聴き分けられる。
(同音源をノイズリダクション処理すれば、TAHRA、ドイツ協会、ARCHIPELのようにノイズはないが、音色もない音になると思われる。)
確かに、ダイナミックレンジが広く、深淵なるppから極大なffまでの音がほぼ忠実に再現されるようだ。
第1楽章、再現部、強音部からさらにクレッシェンドする部分のフワリとした浮揚感、
第1楽章コーダの弱音からのクレッシェンド、及び、
第2楽章で弦の刻みからのクレッシェンドの鮮明さ。
圧巻は第4楽章、 「歓喜のテーマ」がVc・DBで出る部分で、pppほどのかすかな弱音が明瞭に聴き取れる。この弱音がここで巨匠が託した弱音なのだ。
コーラス大合唱では、“vor Gott”の残響も残る。
終演後の余韻とその中から沸き起こる拍手もそのままで、これが実演のようだ。

DISQUES REFRAINは音が悪いとの評判だったのでスルーしていたのだが、当盤があれば他に買い換える必要はないし、最初から当盤を聴いていれば、遠回りしなくて済んだはずだ。
次世代フルトヴェングラーリスナーに残すべきは、当盤となる。

同演異盤CD
1.DISQUES REFRAIN ☆
2.ドイツ協会 「音色がないので心に全く届いてこない」 ×
3.ANDANTE 2同一?
4.TAHRA やはり音色がない ×
5.ARCHIPEL さらにドライで金属的 ×
6.MUSIC&ARTS これもドライ ×
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by furtwanglercd | 2008-05-12 12:30 | Beethoven Sym.9