フルトヴェングラーの同演異盤CDを探訪する


by Furtwanglercd
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カテゴリ:Tchaikovsky( 4 )

d0135647_12504117.jpgフルトヴェングラー
ベルリン・フィル
チャイコフスキー:「悲愴」1938.10
ベートーヴェン」:「エグモント」1933.11

ウィーン・フィル
「コリオラン」1947.11.25

DELTA
DCCA-0067

「悲愴」
SP時代のフルトヴェングラーの代表的名盤。
フルトヴェングラーの芸術、ベルリン・フィルのサウンド、「悲愴」とは何かを如実に物語る演奏。

昨年、英HMVのSP DB4609/14をCD-Rにしていただいて聴く機会があり、まるで眼前で今、演奏されている音を聴くかのような楽音の豊かさ、柔らかさに感動し、いわゆる「第2世代」での復刻が聴きたいものだと希望を持っていたので、うれしい限りである。
「第2世代」復刻なので、SPのノイズは軽減されているが、楽音と音色は損なわれていない。
ノイズとは分離して、当時、奏でられていた真の音が響いてくる。
各楽器の音が明瞭明晰で、本来あるべき音があるべき音で再現される。

テクニカルノート
「本CDに収められた1938年録音の交響曲は英HMVのSP6枚組 DB4609/14から復刻したものである。マトリックス番号は順に2RA3345Ⅰ/2RA3346Ⅱ、2RA3347Ⅱ/2RA3348Ⅲ2RA3349Ⅲ/2RA3353 2、2RA3354Ⅱ/2RA3355Ⅰ、2RA3356Ⅱ/2RA3350Ⅰ、2RA3351Ⅱ/2RA3352 3。SP盤専用フォノイコライザーを使用し、カートリッジ、針圧を吟味して収録した。SPレコード再生では特有の盤面ノイズを免れる事はできないが「究極の手段」で大きめのスパイクノイズの除去、低減に努めた。ノイズカットのためのフィルターは一切使用していない。盤面ノイズが少なくなって現れてきたものは重厚な響きの低音と伸びやかな高弦、崩れのない金管楽器の強奏と引き締まったアンサンブルであった。1930年台後半の爛熟期のフルトヴェングラー、ベルリンフィルハーモニーを代表する名演奏をお楽しみいただければ幸いである。」

主な同演異盤CD
1.NVLCD-904 BIDDULPH同等 ×
2.東芝EMI TOCE-6067  △
3.BIDDULPH WHL-006/7 暗い音 ×
4.新星堂 SGR-7180/2 金属原盤起し △
5.日本協会 WFJ-15/16 SP盤起しそのもの 〇
6.東芝EMI TOCE-9364/8 ブライトクランク 〇
7.東芝EMI TOCE-3800 MONO オカザキリマスター ×
8.NAXOS BIDDULPH同等 ×
9.ISLANDPROS  SP盤起し △
10.TAHRA ×
11.GRANDSLAM SP盤起しだが、原盤と趣が異なる ×
12.OPUS蔵 今や単なる盤起しは、分離と音の整理が悪い ×
13.DELTA SP盤起し+ノイズ軽減=音色復刻 ☆

これまで音質ベスト盤はなかったが、やっとベスト盤が登場した。

「エグモント」、「コリオラン」については後日。
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by FurtwanglerCD | 2010-01-25 12:49 | Tchaikovsky
d0135647_17324162.jpgフルトヴェングラー/ウィーン・フィル

1.チャイコフスキー:交響曲第4番
1951.1
ムジークフェラインでのスタジオ録音
2.弦楽セレナードより
「ワルツ」と「終曲」
1950.2.2
ブラームス・ザールでのスタジオ録音

DELTA
DCCA-0052

1.ALP-1025
2.QALP-10250
盤起しであるが、いわゆる「第2世代」と呼ばれるものであり、エンジニアの緻密な作業によって、楽音を損なうことなくノイズのみを軽減している。

各楽器の音と音色は整然と整理されているかのようで、本来あるべき音と音色があるべき姿で響いてくる。
音に込められた力(威力、生命力)がよく再現され、スタジオ録音でありながら、熱いレコーディングであったことが感じられる。
弦楽セレナーデは、会場の違いがよくわかる。厚くそれでいて美しい弦楽合奏。巨匠のタクトを身近に感じることができる。
フィナーレの高音の美しさ。低弦の威力、その高低の明瞭さはステレオ録音と遜色がない。

チャイ4と聴いて、フルトヴェングラーを挙げる人はごくごく少数だろうが、
この演奏は、均整のとれた、美しさと力を併せ持つ名演であり、もっと高く評価されて良いと思う。
録音も巨匠の録音物の中では最上級の部類に入る。
東芝TOCE-6060、ブライトクランクのTOCE-9364/8も、音は良いが、前者はモノクロトーン。
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by furtwanglercd | 2008-10-03 23:31 | Tchaikovsky
d0135647_1303370.jpgフルトヴェングラー/ベルリン・フィル
1951.4.22
カイロでのライブ

RX-40

ドイツDG盤LP(2535 165)起し

雑音混入。
音が柔らかく、音色に密度があり明瞭。各楽器のまとまり、楽器間の分離も良い。
ISLANDPROSのように音色がぼやけたり重なることがない。
盤起しでありながら、眼前で奏されているような臨場感のある生々しい音色。高域には色艶があり、低域は迫真の力強さがある。
第1楽章第2主題、第2楽章のVcのテーマなど、この時期のベルリン・フィル全盛期の音と演奏を聴くことができる。この日の録音は決して失敗ではないものであることを確認できる。
盤起しの理想形の一枚。

同演異盤CD
1.POCG-2348 音は厚いが分離が悪い ×
2.474030-2(6CD) 分離と音の再現性は良い △
3.POCG-30071(UCCG-3702) 音色漂白 ×
4.ISLANDPROS SD-1308(CD-R)日グラモフォン MG-6005 盤起し ○
5. RX-40(CD-R) DG 2535 165盤起し ☆

3で聴いていたのだが、楽器の音色がなく、物足りなかった。
それで次に1と2を入手。2の方が高低の分離が良い分、聴き応えがある。
4と5では、音色と分離の良さで5がベスト。
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by FurtwanglerCD | 2008-03-11 12:50 | Tchaikovsky
フルトヴェングラー/ベルリン・フィル
1951.4.22
カイロでのライブ

ISLANDPROS
SD-1308(CD-R)

DGはCD化に際し、冒頭バスーンのテーマが出る前のコントラバスの音をカットしている。そもそもLPでは別演奏で修復していたとのこと。
当CD-Rは、日グラモフォン MG-6005の盤起しなので、冒頭のカットはない。別演奏での修復については言われなければわからないと思う。
重厚なDB、色艶の良いVc、鮮やかなカラーで浮揚するVnと、この時期のベルリン・フィルのカラフルなサウンドを聴くことができる。
そう、この時の、カイロ、アレキサンドリア、ローマへの演奏旅行における、ベルリン・フィルのサウンドはこのように煌びやかな音色であったに違いない。

演奏は、美しさと尋常ではない迫力が同居する。
第1、第3、第4楽章の各クライマックスでの最強音の迫力は凄まじい。音楽を煽っているわけではなく、また単なる猿芝居のわざとらしさや劇的な仕方でなく、あくまでも芸術的な一つの解釈として成し遂げられているのが偉大な面と言えるかもしれない。

同演異盤CD
1.POCG-2348 音は厚いが分離が悪い △
2.474030-2(6CD) 分離と音の再現性は良い ○
3.POCG-30071(UCCG-3702) 音色漂白 ×
4.ISLANDPROS SD-1308(CD-R)日グラモフォン MG-6005 盤起し ☆
5. RX-40(CD-R) 独グラモフォン 2535 165盤起し 未聴

3で聴いていたのだが、楽器の音色がなく、物足りなかった。
それで次に1と2を入手。2の方が高低の分離が良い分、聴き応えがある。
音色の良さでは4となる。
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by FurtwanglerCD | 2008-02-13 23:30 | Tchaikovsky