フルトヴェングラーの同演異盤CDを探訪する


by Furtwanglercd
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カテゴリ:Beethoven Sym.9( 14 )

d0135647_12374425.jpgフルトヴェングラー/ウィーン・フィル

フルトヴェングラー・センター
WFHC-025/26

CD1
1953.5.31表記。
5.30表記のDREAMLIFEと同一演奏
(5.30、31の編集との説もあり)。
5.30表記のDG及びその系列の演奏とは異なる。

CD2
5.30表記
ドイツ・フルトヴェングラー協会 LP(F669 056/57)盤起し。
DG及びその系列と同一演奏。

5月29、30日は各1回、31日はウィーン音楽祭週間開会演奏会で昼夜2回の「第9」演奏会が行われた。
オルセンの資料では、30日はオーストリア放送協会(ORF)で放送、31日の放送は?となっている。
一方、ORFには、31日録音と表記(昼夜2回のどちらかは明記なし)された録音が残されており、そのORFのアーカイブから提供された音源(オープンリールテープ)からのCD化。
会報には、DREAMLIFE盤との音質比較として、「既発の個人試聴用に限定した作成されたCD-Rを音源に使った未公認のCD/LPとの音質の違いは明白で、音の厚み、奥行き、臨場感等全体に良質のものに仕上がった」と述べられている。

マイクの位置がシンバルの前らしく、ラストのシンバルの音が大きい。
入力レベルが低いのか、迫力はそれほど感じられない、穏やかな(静かな)音。
音は明瞭で、この演奏のマーカーとなる(DG系の演奏にはない)第1楽章295-296小節(再現部になだれ込む前)のTiの4音は、DREAMLIFE盤ではTiの音とは思えずデジタル的に追加したのではと揶揄されていたが、当盤では、明瞭にTiの音として鳴っている。

DG系の演奏の方が、各フレーズの彫は深く、スムーズで、より直情的、劇的である。
DREAMLIFE及びセンター盤の演奏は、第1楽章冒頭、第2楽章Molto vivace部の弦、第3楽章全体、第4楽章冒頭、フーガ部など、こなれておらず安全運転で、神妙に1音1音を置いていく感がある。第2楽章のたたみかける部分の迫力、推進力はいつも通り。

第2楽章 415小節(トリオに入る前)、一瞬の異音あり。
DREAMLIFE 422小節の咳はない。
Molto vivace再現部、8:19あたりの咳はあり。

CD2
ドイツ・フルトヴェングラー協会 LP(F669 056/57)盤起し。
DG及びその系列と同一演奏。
日本フルトヴェングラー協会WFJ-10/11には及ばないものの、HUNT CD-532、
NUOVAERA 013 6301よりも鮮度の良い鮮明で自然な音。
DG、ALTUSでは、弦の音が小さく、しかも乾いた音なので、これらで聴きたい。
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by FurtwanglerCD | 2011-04-26 23:36 | Beethoven Sym.9
フルトヴェングラー/ウィーン・フィル
1953.5.30 表記

ドリームライフ
RIPD-0003(HQCD仕様)

従来、5.31(DG、ALTUS、MEMORIESでは5.30と表記)されてきた演奏を編集によって改謬したのではないかとの嫌疑が持ち上がっている。

従来の演奏とは別演奏であることを示す点。
第1楽章、従来盤では、24小節(最初のff)、Vnが楽譜通り、32音符が生かされ、ザザーンと二段構造の音になるが、DREAMLIFE盤では、ザーンと、32音符が生かされていない。
295-296小節のTiの追加。
第2楽章、従来演奏では、415小節(トリオに入る部分)に大きな明瞭な咳、422小節の咳、トリオが終わったところの咳があり、MEMORIESでは、 5:01 、5:08 、8:17のタイム。
DREAMLIFE 盤では、415小節(4:53)は咳ではない異音(編集の可能性と疑える)、422小節(5:00)に咳はあるが、トリオの終わったところの咳はなく、トリオが始まってから、8:19に咳がある。
第4楽章、206-207小節のTiの楽譜通りの演奏。
840小節のテノールのミス(「sanfter Flugel」と歌うべきところを「Flugel sanfter」としている)。

他、フレージングやアゴーギグ、間合いなど。

聴けば聴くほど、従来の5月31日演奏に似ているという方もおられるが、
当方は、聴けば聴くほど、従来の演奏とは異なるように感じる。
以上の点からすると別演奏であろう。
問題は、上記の点を編集しているのか、そしてそれが可能なのかという点になるだろう。
ドリームライフのホームページを見ると、5月30日とした根拠が示されているので参照されたし。

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by furtwanglercd | 2009-02-16 12:13 | Beethoven Sym.9
d0135647_12353258.jpgフルトヴェングラー
/ウィーン・フィル
1953.5.30
ムジークフェラインでのライブ

(S)ゼーフリート
(A)アンダイ
(T)デルモータ
(B)シェフラー
ウィーン楽友協会合唱団

ドリームライフ
RIPD-0003(HQCD仕様)

各楽章の演奏時間(5月31日の演奏と比べて第3楽章は速く、第4楽章が遅い)、
第1楽章、295-296小節(再現部前)のTiの4打(9:32)、
第4楽章、207小節、Tiの16分音符4打が、5月31日の演奏には入っていない(奏者のミスのようだ)が、この演奏には入っていること、
などから、5月31日の演奏(日本協会、HUNT、DG、ALTUS、MEMORIESなど、5月30日表記のものもあり)とは別演奏とされている。

演奏から受ける印象も、5月31日の演奏とは異なる。
5月31日の演奏は、当演奏よりも各フレーズの彫が深く、よりスムーズで直情的、劇的である。
これに対して、今回の演奏は、安全運転というか、そうした面は少ない。その分、音は丹念に丁寧に置かれている。巨匠はタクトを丁寧に振り、オーケストラも丁寧に応じていると感じる。

第3楽章、5月31日の演奏よりも各フレーズの彫が浅いので、平凡な印象を与えるかもしれないが、丹念に丁寧に音が置かれて行く。
Trpのファンファーレ1回目の後の高揚も5月31日の演奏ほどではないがあり、
ファンファーレ2回目以後の、大きく羽ばたかせるような歌は巨匠ならではである。
第4楽章、コーラスはマイクの位置によるのか男声が小さいが、女声は美しく聴こえる。
最後のコーラス以降のパーカッションが巨匠の他の第9以上に明瞭に聴こえ、それらにも神経が行き届いているのがわかる。
この演奏も、完成度の高いものと言えるだろう。

山野楽器Varie 川上剛太郎氏の文章より 
「今回の30日版は、オリジナルテープの無編集のおかげで、バランスのとれた自然さが残され、「フルトヴェングラーが帰ってきた」という聴衆の喜びさえ感じられるホール全体の気配が伝わってくる。その演奏は生々しく美しく響き、フルトヴェングラー・VPO・歌手の高揚感は見事でダイナミックの幅も大きい。例えば、第1楽章の再現部に雪崩れ込むクレッシェンドではティンパニーは待ちきれないが如く295小節より4打しており、漸くディミヌエンドする為の337小節の気締めのsfの巧打も良かった。後者が聴けるのは13種を数えるフルトヴェングラーの「第9」の中では今回と、メロディア収録(1942年のベルリン・フィル)だけである。」

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by furtwanglercd | 2009-02-04 12:35 | Beethoven Sym.9
d0135647_20503163.jpgフルトヴェングラー/ウィーン・フィル

1952.2.3

ANDANTE
AN-4988/91

リマスター担当は、アイヒンガー。
研究家の方に音質分析をお願いしたところ、ドイツ協会CDと同一との結果をいただいた。
音は鮮明であるが、ドライでカサついているのが難点。

ウィーン・フィル ムジークフェラインのベートーヴェン 交響曲集

フルトヴェングラー
Sym.1(1952.11.30) 1952.11.29と誤記
Sym.9(1952.2.3)

シューリヒト
Sym.7(1957.6.2)
第1楽章序奏部、Vnの上昇していく各部分の最後の音を楽譜通りに演奏しており、一瞬、間が空き流れが損なわれているようだが、歯切れが良い。
第4楽章、シューリヒトならではの爽快さ。
全体としての完成度は、国連ライブが勝る。

クラウス
Sym.6(1952.3.29)
速目のテンポで颯爽としているが、第2楽章では随所に洒落たリタルランドが見られる。第1楽章、第5楽章では、第2主題の低音部を抉り出すようにして、羽ばたくかの大きな歌にしており、ハッとさせられる。ウィーン・フィルの美音を生かしきった名演。
Obはカメシュ、Flはウラッハであろう。

オーマンディ
Sym.5(1953.6.13)
颯爽としたテンポで、格調が高い。ウィーン・フィルの反応が良い。
第2楽章冒頭のVcなど、殊のほか大きく歌わせており、魅力的。
オーマンディは、「フルトヴェングラー時代のウィーン・フィルに客演し、当時の団員に「最小限の身振りで最大の表現を出来る、ほとんどウィーンの伝統に従った指揮」といわしめた」そうだが、それも頷ける名演。
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by FurtwanglerCD | 2009-01-10 23:49 | Beethoven Sym.9
d0135647_1255198.jpgフルトヴェングラー/ウィーン・フィル
1952.2.3
ムジークフェラインでのライブ

DELTA
DCCA-0054

演奏は、ウィーン・フィルだけあって、流麗さと細部に至るまでの彫の深さで、
「バイロイトの第9」以上の完成度を誇る。
一度は、音を出していただきたい演奏である。

第3楽章、1分28秒のレベル変動、第4楽章の音飛び(12分54秒付近 Alla marcia後の管弦楽による間奏部分-ここの間奏部の流麗さと推進力は見事である) 、合唱最後の"Elysium"の音質劣化の程度、微細であるが「サー」というノイズの持続(DISQES REFRAINは大きい)などが、DISQES REFRAIN DR910003-2と同じなので、DISQES REFRAIN と同じテープを音源として使用していると思われる。
但し、第1楽章冒頭の途切れはない。

DISQES REFRAIN に比べて、ノイズは微細で、聴きやすい。
Vnの高音は音色が凝縮していて聴き栄えは良い。低域も重厚、明瞭で、高低の分離も良い。
木管、金管も明瞭。ソリストはマイクに近いようで大きく、コーラスもほぼすべてが入りきっている。
DISQES REFRAIN に比べると、高域はシャープでかすれ、低域はかさついている。
それでも万人向けの好復刻であろう。
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by furtwanglercd | 2008-12-01 12:15 | Beethoven Sym.9
d0135647_17532845.jpgフルトヴェングラー
/バイロイト祝祭管弦楽団
1954.8.9

MUSIC&BRIDGE
MB-4501(CD-R)

音は確かに良いものではないが、かといって悪いわけではない。フルトヴェングラーに限らず他の年代物ライブでこれより音の悪いものは多くある。
演奏は第1楽章再現部、第4楽章コーラスのフーガに聴ける雄大雄渾さと、第3楽章の静謐沈静な美しさなど、巨匠の芸術が刻印されている。特に、コーラスのフーガ以降及びエンディングにおいて刻み込まれていく音の力強さと迫力、そして感じられる気迫(Tiの怒涛の打ち込み、芝居気のないリタルランドとその後のアッチェレランド)は、思わず手に汗握る感興を呼び起す。

当MUSIC&BRIDGE盤は、第3楽章1分20秒の音のたるみと、第4楽章「歓喜」のテーマのピッチの不安定さが、DISQUES REFRAIN盤と同一なので、音源は一緒だろう。スクラッチノイズはないので、盤起しではなく、テープ音源と推測される。後者は、ノイズが大きく全面を覆うほどであり、音は細く聴こえる。
前者は、ノイズに負けない音の厚みと柔らかさがあり、VcとDBの分離も良く、迫ってくる迫力がある(協会盤は入力レベルと音圧が高いが、低域の解像度が劣る)。

前日のリハーサルは、翌日の本公演とマイクの位置が違うようだ。
リハーサルでは、ソリストの声が遠く、コーラスが近いのだが、本公演は逆になる。
第3楽章、金管の警告音間の高揚や、第4楽章の低弦の「否定動機」など本公演以上の盛り上がり。コーラスはまだ雑である。
マイク位置の変更など知る由もないが、リハーサルから本公演へと仕上げて行く一面を垣間見ることができる。

同演異盤CD
1.DISQUES REFRAIN DR-910016-2 ×
2.MUSIC&BRIDGE MB-4501(CD-R) ○
3.MUSIC&ARTS CD-1127 ×
4.フルトヴェングラーセンター WFHC-001/2 ◎
5.ARCHIPEL ARPCD-0309(1954.8.8演と誤記) ×
6.RX-67(W-16盤起しCD-R) △
7.日本フルトヴェングラー協会 WFJ-56 △
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by furtwanglercd | 2008-08-06 23:00 | Beethoven Sym.9

「ルツェルンの第9」

d0135647_17343714.jpgフルトヴェングラー
/フィルハーモニア管弦楽団
1954.8.22

当演奏に最初は、FURT-1054/57の縦長デジバック入りで接した。
デニス・ブレインの明瞭明晰なホルンと、「バイロイトの第9」に劣らない第3楽章の深遠さに魅了された。が、音色が薄く、楽器の音がどれも同じだ。
こうして、これまた同演異盤CDから最良を探訪することになる。

KING KICC-2290 臨場感ある冴えた音と音色。弦がややドライ。○
CETRA K35Y-41 ピッチがかなりというか第3楽章など異様に高い(タイム18’58と他CDより30秒も速い)。×
「KINGのCDは『劣悪』で、当TAHRAは放送局からの正規音源で、音質鮮明」で
FURT-1003が良いということ(だれだ?そんなこと言ったのは)だったので、聴いてみた。 
残響過多で水ぶくれのような音だ。× 「KINGの方が良い」ものだった。
その後、OTAKEN TKC-307、これが出たときには音の鮮明さに驚いた。○
センター WFHC-015、OTAKENよりも音に厚みと潤いがある。☆

今回、M様が、HUNTとRODOLPHE(本来は片チャンネルだが、両チャンネルに編集したCD-R)をお貸しくださった。
RODOLPHE、音圧が低い? Tiの音が際立ち、弦は奥まってモコモコしてしまう。△
HUNT、音と音色に密度があり。センター盤と比べると、音圧も低く、ワイドレンジも狭いのだが、引き締まった良い音だ。○
HUNTを最初に聴いていれば、HUNTとセンター盤で、十分となり、探訪する必要はなかったかもしれない。

RXは未聴。
TAHRAからSACDが出るが、音源は同じだろうから、後はリマスター担当の感性による部分が大となるので、期待することはできないだろう。
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by furtwanglercd | 2008-06-16 23:42 | Beethoven Sym.9
d0135647_17453651.jpgフルトヴェングラー/ウィーン・フィル
1953.5.31
ムジークフェラインでのライブ

日本フルトヴェングラー協会
WFJ-10/11

KING
KICC-2114

この演奏には最初にDG ウィーン・フィル創立150周年記念シリーズで接した。
d0135647_17443978.jpg
DGは、1953.5.30表記。
DGは、入力レベルが低いのか、音はこもっている。マイクは木管パートの前にあるのか、木管だけが異様に目立ち、弦楽器とくにVnがかすかにしか聴こえないのが何とももどかしいものであった。
その後、ARCHIPEL、あまりに金属的な音なので再びDG、そして、ALTUS、これは低域のみがドンドンしながら解像度が悪く、どれも演奏の真の姿を明らかにしていなかった。
それで最良CD探訪を行うはめになる。

RODOLPHE、強度のステレオプレゼンスでびっくりする。やりすぎか。
NOUVA ERA、日本コロンビア製。こちらは純正MONO?DG、ALTUSよりも音は豊か。
HUNT、軽度(中程度?)のステレオプレゼンス。これも厚みのあるいい音。

今回、KINGと日本協会を聴くことができた。

KING、弦は若干ドライであるが、意外にも明るく潤いある音色で良好。
日本協会、WFJ-13/14同様にステレオプレゼンスだが、音色は引き締まり豊か。インターバルもすべて収録されており、当日の臨場感を実感できる。WFJ-13/14のティタニア・パラストのベルリン・フィルとの会場の音響とオーケストラの音色の違いも明瞭ではないだろうか。

RX(CD-R)は未聴。

弦楽器群の音色の良さと厚みでは、
日本協会>HUNT>KING>NUOVAERA(RODOLPHEはステレオプレゼンス強度のため除外)
となり、
他では演奏についての分析はできるものの、その真の姿は浮かび上がってこないと思われる。
これが困ったところで、協会には、同じ音質での再販を求めたいところ。
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by furtwanglercd | 2008-06-09 23:40 | Beethoven Sym.9
d0135647_12242918.jpgフルトヴェングラー/ウィーン・フィル
1952.2.3
ムジークフェラインでのライブ

DISQUES REFRAIN
DR910003-2

当演奏は近年、再評価され、「バイロイトの第9」以上とも評価されるようになっている。
当方は、当演奏にARCHIPELに接しその凄さと美しさに圧倒されたのだった。
ただあまりに金属的な音のため、その後、TAHRA、ドイツ協会と聴いてきたが、これらはノイズとともに音色も削いでしまっている。
自らオーケストラでVnを弾かれ、「第9、100枚を聴く」などのシリーズをされている
BURUKABE氏が
「(ドイツ協会CDは)音色がないので心に全く届いてこない」
とコメントされており、これ以上の音はないのかと思っていた。

最近、K氏より、
DISQUES REFRAIN 
DR910003-2
について、
「あまりいじっていないのでしょう、音色はありますし、何よりもダイナミックレンジがほぼ忠実に再現されていると思います」
とのコメントをいただいたので、入手し聴いてみた。

ノイズはあるが、ほぼ素の音のようで、音も音色も生々しい。
楽器間の分離も良く、弦楽セクション各々、木管1本1本の音色の違いが聴き分けられる。
(同音源をノイズリダクション処理すれば、TAHRA、ドイツ協会、ARCHIPELのようにノイズはないが、音色もない音になると思われる。)
確かに、ダイナミックレンジが広く、深淵なるppから極大なffまでの音がほぼ忠実に再現されるようだ。
第1楽章、再現部、強音部からさらにクレッシェンドする部分のフワリとした浮揚感、
第1楽章コーダの弱音からのクレッシェンド、及び、
第2楽章で弦の刻みからのクレッシェンドの鮮明さ。
圧巻は第4楽章、 「歓喜のテーマ」がVc・DBで出る部分で、pppほどのかすかな弱音が明瞭に聴き取れる。この弱音がここで巨匠が託した弱音なのだ。
コーラス大合唱では、“vor Gott”の残響も残る。
終演後の余韻とその中から沸き起こる拍手もそのままで、これが実演のようだ。

DISQUES REFRAINは音が悪いとの評判だったのでスルーしていたのだが、当盤があれば他に買い換える必要はないし、最初から当盤を聴いていれば、遠回りしなくて済んだはずだ。
次世代フルトヴェングラーリスナーに残すべきは、当盤となる。

同演異盤CD
1.DISQUES REFRAIN ☆
2.ドイツ協会 「音色がないので心に全く届いてこない」 ×
3.ANDANTE 2同一?
4.TAHRA やはり音色がない ×
5.ARCHIPEL さらにドライで金属的 ×
6.MUSIC&ARTS これもドライ ×
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by furtwanglercd | 2008-05-12 12:30 | Beethoven Sym.9
d0135647_12524618.jpgベートーヴェン:「合唱」

フルトヴェングラー/
フィルハーモニア管弦楽団

1954.8.22
ルツェルンでのライブ

フルトヴェングラー・センター
WFHC-015

柔らかなアナログ的な音質。
金管がオンマイクな録音なので、他CDではバランスの悪さが目立ったが、
音の柔らかさで、緩和されている。
デニス・ブレインを初めとする金管セクションの巧さや、
4人のソリストの各々の歌唱が、引き立つ音である。

同演異盤CD比較
1.HUNT
2.日本CETRA K35Y41 ピッチが高い △
3.KING(SEVENSEAS) 臨場感ある音 〇
4.TAHRA FURT-1003 強度のエコーと不自然な位相 ×
5.TAHRA FURT-1054/57
  ノイズリダクションによる音色の漂白化 ×
6.OTAKEN 高域は乾いた音 〇
7.フルトヴェングラー センター
  アナログ的で自然な上質の音 ☆
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by FurtwanglerCD | 2008-04-01 12:50 | Beethoven Sym.9