フルトヴェングラーの同演異盤CDを探訪する


by Furtwanglercd
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カテゴリ:Schumann( 2 )

d0135647_17204615.jpgWING
WCD-202
フルトヴェングラー
2つのニ短調交響曲

1.シューマン:交響曲第4番
ベルリン・フィル 1953.5.18
16063LP(31776STS、31777STS、17.6.53)(10インチ、25cm)盤起し
+「第2世代」復刻によりノイズ軽減。

すばらしい音だ。
柔らかくしっとりとした音。洗練された音がダイレクトに響いてくる。これまではぼやけた寝ぼけた音を聴いていたのだ。
重厚明瞭な低域と、浮揚する妖艶な音色の高域。アッチェレランド部分の切れ込みの凄さ。そのままの迫力の迫真の音。

この演奏は、中学時代にエアチェックして以来、マイライブラリーから外れたことがない。DG OIBPのCDを購入したときに、音の細さに疑問を持ち、その後、満足できる音を求めて探訪することになった。
が、決定盤の登場で、安心して、演奏そのものに浸れることになった。

2.フランク:交響曲 ウィーン・フィル 1945.1.29表記
VOX LP(PL7230、Mat:XTV16004/5)盤起し
+第2世代技術によるノイズ軽減。

これも凄い。1945年録音なのに、音がすばらしく良い。
エンジニアノートに、「大きなノイズが無くなって現れてきたのはウィーン・フィルの明るい音色と緻密で優美な弦楽合奏、木管楽器やホルンの味わい深い響きであった。」
と述べられているが、その通りである。
柔らかく、美しい音で、これまでのCDからベールが外され、そのときの音がダイレクトに伝わってくるようだ。会場の座席にいるような迫真の音、楽器本来、当日本来の音であろう。
これほどまでに深く美しいサウンドであったのだ。

主な同演異盤CD
テープ系
1.フランス協会 SWF-902 ORF ワウあり。△
2.DG(日本) POCG-2340
 ワウをノイズリダクションで補正 SWF LP盤越し部分ありとのこと。△
3.KING KICC-2218 テープ+盤起しとのこと。 △
4.DG 474030 エミール・ベルリナー スタジオでのリマスター
 SWF LP盤起し部分あり。
POCG-2340より鮮明。○
5.DANTE ×
6.ARCHIPEL ×
盤起し系 いずれもVOX盤起し
7.MYTHOS NR-5005
 ダイナミックレンジ一定で強弱の幅が狭い ×
8.VENEZIA V-1018
 ふくよかで柔らかな音、色彩感ある高音 ☆
9.DELTA DCCA-0002
 8よりやや音は細い ☆
10.GRANDSLAM
 ダイナミックレンジ狭い、暗めの音 △
盤起し系 他
11.日本フルトヴェングラー協会 WFJ-44/45 JP-1128盤起し ×
盤起し+ノイズ軽減
12.WING WCD-202 ☆
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by FurtwanglerCD | 2009-07-06 23:20 | Schumann
フルトヴェングラー/ベルリン・フィル

OTAKEN
TKC-315

KL-28 未通針盤の盤起し。
擬似ガラスCD方式。
KL-28盤起しである点はGRANDSLAM GS-2020同様だが音は異なる。

当然、真摯に演奏に耳を傾け、演奏に引き込まれるわけだが、同時に、
以下のレポートにもあるように、LP及びCDによる「音の違い」を強く感じることにもなる。

日本フルトヴェングラー協会会報2006年12月の平田治義氏のレポートより抜粋。
「(比較LPリスト)
1.16063LP(独 初版25センチ盤 F 1953.10)
2.LP16063(独 第2プレス F 1957.1)
3.LP16063(仏 F 独プレス)
4.LPE17170(独 第2版 F 1958.12)
5.478 146HIFI (独 ヘリオドール初版盤 1963.9)
6.KL-28(独 DG5枚セット 1963.9)
7.88008(独 ヘリオドール再版盤)
8.DL9767(米 デッカ盤)
9.LG-1044(日 DG25センチ盤)
10.2535805(独 DG)
1は分厚く、バランスも良いが、装置との関係か、少しこもった感じがした。
2はカッティングレベルが高く、分厚い音で鮮明であったが、少し低音が響きすぎる感があった。
3は2とマトリックス番号が一致しており、両盤ともドイツプレスであったが、音質が異なった。当盤には柔らか味がありバランスもよく、特にティンパニが明瞭に聴き取れるなど魅力があった。
4は高音が良く再生されたが、弦の艶に僅かの不足を感じた。
5以下は次第に低音が減じてきて、一長一短はあったがいずれも上位にランクされるものではなかった。」

これとは別に、某氏からは、
KLシリーズについて、「どれも線が細くなっており音色は減退している」との評価をいただいた。

今回のTKC-315は、ストレートな盤起し、しかも未通針盤、そして擬似ガラスCD方式ということで、LP盤に刻まれているものは、明瞭に再現していると思われる。
が、当然、元LPの音の違いがある。
初版16063LPに聴けるのは、光彩、柔らかさ、深み、奥行きのある音と音色。後発LPやCDのベールがかけられたような音ではなく、もっと鮮明。各楽器があるべきところからあるべき音色で再現されてくる(RX及び16063LP盤起しのプライベートCD-Rとの比較で)。

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by furtwanglercd | 2008-10-01 12:50 | Schumann