フルトヴェングラーの同演異盤CDを探訪する


by Furtwanglercd
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カテゴリ:2008( 2 )

d0135647_1740638.jpgフルトヴェングラー
2008年発売CD以外で、この1年間に聴いたCDの中からのベスト15

1.「ウィーン芸術週間の第9」
(1953.5.31)
  日本フルトヴェングラー協会
  WFJ-10/11

2.シューベルト:「ザ・グレイト」
  (1953.9.15) 
  同 WFJ-13/14
3.フルトヴェングラー:Sym.2(1954.3.30)
  同 WFJ-951/2
4.ブラームス:Sym.2 LPO(1948) VENEZIA V-1018
5.ブラームス:Sym.3(1954.4.27)
  /シューベルト「未完成」(1952.2.10) DG(西ドイツ製)
6.バルトーク Vn.con. ISLANDPROS SD-1201
7.「トリスタンとイゾルデ」第2、3幕(1947) CETRA CDE-1046
8.ベートーヴェン:「田園」(1944) フランス協会 SWF-901
9.ブルックナー:Sym.8(1949.3.15) KING KICC-2352
10.ブラームス/メンデルスゾーン:Vn.con KING KICC-2299
11.ベートーヴェン:Sym.5 ローマ KING KICC-2346
12.「ニコライ・コンサートの第9」(1952.2.3)DISQUES REFRAIN
13.ブラームス:Sym.3 (1954.4.14) KING KICC-2350
14.ブルックナー Sym.7,2st 日本フルトヴェングラー協会 WFJ-17
15.ブラームス:Sym.4(1949.6.10) KING KICC-2113

2008年1月と2月に連載したRXシリーズは未所有のため除外。

みな「音の良い」ものである。当方にとって「音が良い」とは、ここに上げられているCDに聴けるような音のことだ。
1、2は東芝製。軽度のステレオ・プレゼンスにしているが、自然な空間、臨場感、音色で成功している。
3は、「収録した南ドイツ放送協会から提供されたマスター録音に操作を加えず、原音を最忠実にCD化」とある(が、微細にステレオ・プレゼンスを加えている?)。
共通しているのは、マスターテープの質が高いことと、エンジニアが「フルトヴェングラーの音」を再現するにたる研究力と感性を持っていることだろう。
最近のフルトヴェングラー復刻CD各メーカー製作担当者に研究してもらいたい音だ。

4は、黄金色に輝く音色での明朗明瞭なサウンド。最新の某メーカーの暗い重厚な音とは対照的。
5、6は音質良好で定評がある。6は鮮明で演奏の美しさと迫力を新たにする。
9、10、11、13、15のKING(SEVENSEAS)も音は良いではないか。
10は何枚も聴き比べることになったが、結局はこれが最高だった。
11も駄演と言われるが、音は良い。演奏も悪いわけではなく、巨匠の各フレーズの創造の妙味を聴くことができる。

2007年版
2006年版

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by furtwanglercd | 2008-12-15 23:53 | 2008
d0135647_17364029.jpgフルトヴェングラー 2008年発売CDの中からのベスト10
各CDのページも参照。

1.シューベルト:「ザ・グレイト」 
  WING WCD-201
2.ベートーヴェン:Sym.5/
 シューベルト:「未完成」 
  DELTA DCCA-0048
3.ベートーヴェン:「英雄」 
  WING WCD-200
4.ブラームス:Sym.4(1949.6.10) 
  日本フルトヴェングラー協会WFJ-65/66
5.チャイコフスキー:Sym.4
  DELTA DCCA-0052
6.「ルツェルンの第9」 
  センター WFHC-015
7.ベートーヴェン:Sym.4 
  日本フルトヴェングラー協会 WFJ-57
8.シューベルト:「ザ・グレイト」(1953.8.30) 
  DELTA DCCA-0044
9.ベートーヴェン:「田園」/モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番
  日本フルトヴェングラー協会 WFJ-63/64
10.「ニコライ コンサートの第9」(1952.2.3) 
  DELTA DCCA-0054

以上を除いた、2008年リスニングCDベストについては後日掲載。

1、2、5は盤起しであるが、単なる「盤起し」ではなくエンジニアの緻密な作業で大きなノイズのみを除去しており、楽音と音色が損なわれていない。1に聴くのは最高のベルリン・フィルの音色であり、名演名録音名盤の全貌が初めて明らかにされた感がある。2と5、そして盤起しそのものであるが3と7に聴くのは最高のウィーン・フィルの音色である。特に7は、静謐さと推進力のある名演でもっと高く評価されて良い。
4もステレオプレゼンスを加えているが音が良く、重厚さと美しさを併せ持つ名演となっている。6も音が良く、巨匠の「第9」の中では最も音が良い演奏だろう。

DELTAのいわゆる「第2世代」復刻、及び、日本フルトヴェングラー協会製作CD、及び、斡旋資料となるWINGの「グレードアップ」シリーズは、担当者の巨匠の芸術に対する理解と感性及び手間隙かけての努力によって、本来の音に迫るであろう良い音での復刻をしてくれている。

これに対して、GRANDSLAM、OTAKEN、ALTUSなどには失望させられる。独り善がりの見解による音では、巨匠のあるべき音の再現はできない。
特にALTUSのレーザー復刻は、原盤に対する理解と巨匠の芸術に対する理解の不足か、巨匠のあるべき音を歪めるような品物になっている。

日本フルトヴェングラー協会会報2008年2月号には、「グレードアップ」シリーズについて、
「日本フルトヴェングラー協会のネットワークと、所管資料(SPレコード及びオープンリールテープ)とを軸として、従来より高音質のCDを製作するプロジェクト。10名に上る斯界の権威が分担して製作」
とされている。
そのレベルの高さは、1と3によって証明された。
また、協会毎号掲載の「関西支部例会レポート」では、1演奏について数枚のLP(及びCD)から出席者多数の賛同を得る音質最良の1枚が選ばれていく過程を知ることができる。
そうであれば、さらに巨匠の復刻CD製作者が大同団結することによって、100%といかないまでも、大多数に評価されうる良質な音での復刻CD製作は可能なのではないだろうか。
本来の音を歪めるような劣悪リマスターが出回る中、そのようにして、「真の音」を残していくことが必要と思われる。

さらなる音質向上での復刻を期待する演奏リスト
・1938年の「悲愴」:現時点のベスト、東芝TOCE-9364/8を超える音で再現できないものか。
・モーツァルト Sym.40 1948年スタジオ録音:同 東芝CC35-3169
・ベートーヴェン 「英雄」、「田園」 1952年スタジオ録音:LP初出盤に近い音の復刻はできないか。
・ブラームス Sym.4 1948.10.24:同上
・バルトーク Vn.con ISLANDPROS SD-1201(CD-R)で聴くと、原盤の音のすばらしさがよくわかる。 同等の音での復刻を期待したい。

再プレス希望リスト
・ベートーヴェン Sym.5、「田園」 1954.5.23
  日本フルトヴェングラー協会 WFJ-12
・ 同 「合唱」 1953.5.31 
  同 WFJ-10/11

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by furtwanglercd | 2008-12-05 23:59 | 2008