フルトヴェングラーの同演異盤CDを探訪する


by Furtwanglercd
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カテゴリ:2011( 5 )

ベートーヴェン 交響曲第7番について
EMIミュージックジャパンより

「フルトヴェングラーのベートーヴェン7番の4楽章、約3分過ぎの音声につきましては、ARSより再度回答が届きました。
それによりますと今回新発見した磁気テープにもやはり女声は存在していたようで、リマスター作業の中で取り去ったようでございます。
2種類の素材が録音時に収録されたようで、初発の78回転SP用のメタル作成のために作成されたAテープが過去にあって、おそらくバックアップ用と思われるBテープが今回発見された素材だということです。 録音時になぜその女声が入り込んでいたのかは謎のままですが、録音時の素材からSACD用にリマスターし、その素材に存在していた女声を取り去る作業を行ったというのが事実関係となります。」
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by FurtwanglerCD | 2011-01-25 23:38 | 2011
ベートーヴェン:交響曲第7番
ウィーン・フィル
1950.1.18,19

NS氏コメント
「新発見の録音時セッションテープの可能性はゼロで、従来のLPやCD製作用の
テープから再度製作した再発CDでまちがいありません。

低域も高域も少し持ち上げてメリハリを考えている模様。

不思議に思うのは元のSP面替わりのつなぎ部分と思われるところの処理が拙いということです。いくつかのところで確認できます。
いずれもCD3のトラック5-8です。
① 第一楽章 4:37:23付近 直後の管楽器(ピッコロ?)の歌い出しがごくわずかに遅い
②   同  7:04:08付近 休符がごくわずか長く聴こえる
③ 第三楽章 4:01:11付近 直後の低弦合奏が突然大きな音になって不自然
④ 第四楽章 3:40:20付近  休止がLHMV1008にくらべてわずかに長く違和感あり

EMIのエンジニアとは到底思えないような手際の悪さです。マスターテープのつなぎなおしをやっている可能性がありますがそれにしては音質の改善がないので不思議です。劣化しているか、つなぎなおしたように見せかけているか分かりません。
また導入部、終結以降にわずかなノイズを残しているのも特徴です。元のテープらしさをアピールするためかもしれません。従来の東芝やEMI系のCDではスパッと始まってスパッと無音になっています。

全体の印象では録音会場の雰囲気や指揮者、奏者の存在感がほとんど感じられず音だけが出てくるといったCDです。LHMV1008やそれを忠実に復刻したDCCA0072では少し派手で中高域にクセも感じられますが雰囲気や録音現場に漂うそわそわした気分、音楽の躍動感がひしひしと感じられます。」
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by FurtwanglerCD | 2011-01-24 12:01 | 2011
年表記及び、音源推測

ベートーヴェン:「皇帝」2001 art
ベートーヴェン:Vn.con 1947 TESTAMENT 1999
メンデルスゾーン:Vn.con 1999 art
ブラームス:Vn.con 2004 art
      Double con 1990 英EMI CDH-7 63496 2 
バルトーク:Vn.con 2001  art CDH 5 74799 2
モーツァルト:Sym.40 1998  art CHS-5 66770 2? 
チャイコフスキー:「悲愴」1993 英EMI CHS-7 64855 2(4CD)チャイコフスキー・ヒストリカル
R.シュトラウス:1994  CDH5 65197 2 
フルトヴェングラー:TESTAMENT
フィデリオ 1992  CHS-7 64496 2
トリスタン2001 art
ハイドン:Sym.94 、シューベルト:「未完成」、リスト:「前奏曲」
年表記ないが、art
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by FurtwanglerCD | 2011-01-24 12:00 | 2011
d0135647_2151825.jpgフルトヴェングラー
Great EMI Recordings(以下GER)
ザ・グレートEMIレコーディングス
21枚組
SACDシリーズのためにおこなわれたリマスター音源よりのCD。

格安で、しかも劣悪リマスターではなく、一定水準のリマスターで、巨匠のすばらしい演奏を聴けるのは意義のあることだろう。

レコード芸術2月号に試聴記あり。
SACDの音質について。一部を抜粋。
「(従来のCDに聴く)硬さ、圧迫感はない。音は瑞々しく、透明感があり、初めて聴くような新鮮な印象。」
「自然なバランスがある。(他のリマスターと比べて)おとなしく感じられるが、やりすぎていない分、安心感がある。」
「低域の実在感が高まった。弦楽器群がしなやかで浸透し、高域を広げなくても、ヴァイオリンの旋律が自然に浮かび上がる。」

ベートーヴェン 7番について、歌崎氏の音質比較より抜粋。
「94年に出たメモリアルシリーズと03年のart盤を聴いたが、高域が細い上に十分に伸びない94年盤に対して、art盤はより伸びやかで、中域以下も響きが整理されて細部が見やすくなっている。しかし今回の新発見テープからの音は多少ハイ上がりで、高域が細身になる印象はあるが、CD層もレンジが拡大して音の鮮度も随分良くなっている。中低域以下のエネルギー感も増して演奏がより手厚く充実するとともに、緩急の変化や表現の起伏がより明快にしなやかに伝わるし、artでも残っていた中低域のゴロゴロノイズがないのも大変有り難かった。SACDではレンジやSN比とともに、音の鮮度がさらに上がって切れ味が増し、演奏が一段とスケールアップする。」

artよりも音は豊かで実在感はある。
2007年のEMI MUSIC JAPAN TOCE-55975/80国内盤は不自然な音だっただけに、そのような不自然さはない。
イタリアEMIのような、やりすぎの華やかさ華々しさもない(イタリアEMIは低域がかなりぼやける)。
(また、HS-2088(いわゆるオカザキ)リマスターはドンシャリの荒れた音。)

それらのリマスターに比べれば、「自然」な音のリマスターであろう。
適度な空間に迫力ある音が鳴る。
低域の音はぼやけず、不自然な突出もない。
確かに、高低を広げなくても、高低を密度ある音で聴け、高低の「バランス」はあり、「やりすぎていない」。

「高域は広げなくても」とあるように、最高域は頭打ちで、浮揚する高音の音色は聴けない。Vcはドライな音。
ベートーヴェンの「第1番」、「田園」、「第7番」で聴きたい高域の浮揚する音には限界がある。
音に力強さはあるが、臨場感、空気感など、音響空間はあまりない(「バイロイトの第9」、ブラームスの交響曲での聴衆のノイズはよく聴こえるのだが)。
音の背後の空間は感じられず、平板平面的ではないだろうか。
CEDERを使っているリマスターCDの音は迫力があるが平面平板な「音」になってしまうように感じるのだが、同様の傾向か?
工程が多ければ、その分、原音からは遠くなる。

ベートーヴェン
「英雄」
・TOCE-7530(TOCE-7530/34全集):軽度なステレオ・プレゼンス。厚化粧したような音ではあるが、音は厚く、高域の伸びと広がりは抜群。
・GER:楽器の音は瑞々しく、音に力がある。高域、低域それぞれの幅は広くはなく、最高域への伸びや広がりはない。低域の不自然な突出はなく、音に密度がある。
・DELTA DCCA-0061:盤越し+「第2世代」技術によるノイズ軽減。
各楽器のまとまりと分離が良く、高低の対比が鮮明。単なる「音」ではなく、音響空間が再現され、本来の情報量が多い。
DELTAの「第2世代」復刻のすばらしさが、際立つことになる。

「第5番」
・GER
・DELTA DCCA-0048
「英雄」同様。

「第7番」
・TOCE-7532(TOCE-7530/34全集):第4楽章 3:18-23、3:28-30に女声混入。
ゴロゴロというノイズは大きいが、その分、楽器の音は瑞々しく生々しい。
・GER:第4楽章 3:18-19 軋むような音。3:27-29に異音(女声?)あり。
女声混入のない「オリジナルマスターテープ」ではない。
ゴロゴロというノイズ持続。音に力があり、音源の良さはわかる。Vnの最高音とVcはドライ。
・DELTA DCCA-0072:「英雄」同様。

ブラームス
「第1番」
・CC30-3357/60:ワイドレンジ、ダイナミックレンジが広い。音はふくよかで柔らかい。Vnはどこまでも浮揚するようにすばらしい。
・Electrola: CC30-3357/60ほどではないが、同傾向。
・GER:音に密度はあるが、高域は頭打ち。Vnはキンキンする。

「第2番」、「第3番」
・CC30-3357/60:ワイドレンジ、ダイナミックレンジが広い。音はふくよかで柔らかい。
・Electrola: 冒頭の軋む音など、臨場感と空気感ある空間に広がる豊かな音。
・AUDITE:音は細く味気ない。ドライな音。
・GER:臨場感や空気感は希薄。

「第4番」
・CC30-3357/60:ワイドレンジ、ダイナミックレンジが広い。音はふくよかで柔らかい。
・Electrola: CC30-3357/60ほどではないが、音はふくよかで柔らかい。
・AUDITE、こもった音で、マスクされており歯切れが悪く、暗い音。演奏はわかるが、楽器の音がしない。ノイズカットで楽音と空間を削ぎ落としている。
・GER:音に力と迫力がある。Vnの線が細い。高域はドライ。
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by FurtwanglerCD | 2011-01-22 23:59 | 2011
d0135647_1713126.jpgフルトヴェングラー
ザ・グレートEMIレコーディングス
9078782
21枚組

私聴レポート1-1

ベートーヴェン:交響曲第7番
ウィーン・フィル 1950.1

商品広告には、
「1950年1月にウィーンのオリジナル・セッションで録音されたテープがみつかりました。このテープを現存するLPのマスター・テープと比較しても、大変優れた音をしていたため、今回はこの未使用のテープを使用することにしました。このテープの音源が世に出るのは、世界で初めて。」
とある。

第4楽章、女声混入箇所に女声はないが、同じ部分にシュルシュルと異音が混入する。
女声をデジタル処理で消去か?
なので、「オリジナル・アナログ・セッション・テープ」と言っても、
女声混入前のオリジナルなものではなく、女声混入後の「オリジナル」テープ音源のようである。

同演異盤CD比較
DELTA DCCA-0072 ☆
 RCA LHMV-1008盤起し+「第2世代」手法によるノイズ軽減
 高域の伸びが良い。高低の音の差が大きい、分離が良い
(高い音はより高く、低い音はより低く、高低の分離が良く、高低の谷間が大きい)。
 音はふくよかで、背後の空間や空気感も残っている。

東芝 CC35-3164 ◎
 軽度なステレオ・プレゼンス。
 ふくよかで豊かな音。1音1音のエネルギーがダイレクトに伝わってくる。

東芝 TOCE-7530/34 ◎
 軽度なステレオ・プレゼンス。
 各楽器の音の密度が濃く、たっぷりとした音響。
 やや厚化粧的な音ではあるが。


私聴レポート1-2

「バイロイトの第9」
演奏前の部分、TOCE-7534(TOCE-7530/34)の方がはるかに生々しい。

演奏。
「全体に収録レベルが低く、ノイズが少なく聴こえるかわりに臨場感は大きく減退、ステージノイズ、聴衆ノイズも巧みに抑圧されている。」
現場の張り詰めた空気感も一掃。
「最低域のカットで、オリジナルLPやDCCA-0029で聴かれる、16小節付近の、ステージ全体の振動と思われる空気振動のような低音も全くなくなっている。」
工程が多い分、本来の迫力は減退か。

あくまでも私聴レポートであり、嗜好の違いがありますので、悪しからずご容赦願います。
賛否ありましたら、コメントください。
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by FurtwanglerCD | 2011-01-18 23:00 | 2011