フルトヴェングラーの同演異盤CDを探訪する


by Furtwanglercd
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カテゴリ:Beethoven Sym.3( 9 )

ベートーヴェン:「英雄」
フルトヴェングラー/ベルリン・フィル
1952.12.7
ティタニア・パラストでのライブ

SPECTRUM SOUND
CDSM 009 JT

ドイツ・フルトヴェングラー協会LP
F666.848M 盤起し

解説より抜粋
「超高価なイコライザーFM Acoustics FM122MK2を使用、Turn over RIAA,Roll off RIAAに合わせてカーブを調節、RIAA Curveをフラットにしてこの音盤のオリジナルサウンドを実現しようとした。」
「(復刻の意義は)当LPで鑑賞する事が出来た堅固さや深淵な名演のサウンドをありのままCDに収録することである。特に、弦楽器群の音色と全体的なサウンドについては、ノイズを通して聞こえるティタニア・パラストの空気感を最大限に生かすようにした。
独協会盤LPは、全体的なサウンドは厚く重々しい反面、多少暗くて解像度はあまりよくなかった。」

スクラッチノイズはほとんどない。その分、音は何かベールがかけられてしまったようで、くぐもっている。
解説に「ティタニア・パラストの空気感を最大限に生かすようにした」とあるが、これは感じられない。
こちらのCD-Rに聴けるところの、会場の臨場感、空気感、生々しさはない。
「こもった音」は単なる盤起しの限界を感じさせ、当LPの持つ「重々しさ」、「暗さ」が強調されてしまったことは、システムによるのだろうか。
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by FurtwanglerCD | 2010-06-21 23:14 | Beethoven Sym.3
d0135647_17383681.jpgフルトヴェングラー/ウィーン・フィル
1952.11.26-28

DELTA DCCA-0061
WALP-1060 (2XVH35-2、2XVH36-3)盤起し+「第2世代」技術によるノイズ軽減。

愛聴する名演であり、満足できる音を求めてきた演奏。

数年をかけて、テープ系及び盤起しの同演異盤20数枚を聴いてきた。
テープ系CDは音にベールがかけられてようでモコモコとしたぼやけた音だった。盤起しもスクラッチノイズが大きかったり、音に手が加えられて原盤と異なる音だったり、第1楽章のピッチが高かったり、決定盤がなかった。

このDELTA 「第2世代復刻」では、テープ系CDにかけられていたベールや曇りのようなものがなく、スカッとした
(各楽器の音に焦点のあった)爽快壮麗覇気ある迫真の音である。広い空間でたっぷりとした音が鳴り、会場の臨場感と空気感がある。音に込められた力とエネルギーがダイレクトに再現される。
単なるステジオ録音の安全運転ではなく、ライブのような気合気魂の注入された演奏であったことがわかる。
待った甲斐のある、名演奏の決定盤の登場。
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by FurtwanglerCD | 2009-07-03 23:30 | Beethoven Sym.3
d0135647_20544351.jpgフルトヴェングラー/ウィーン・フィル
1947.11.10-17

SP録音

WING
WCD-200

ケンレコードが日本フルトヴェングラー協会と提携してのグレードアップシリーズ第1弾。
HMVのSP盤起しで、原盤はWFJ-55と同様。
WFJ-55のSP盤繋ぎ目の粗さなどを改良している。
日本フルトヴェングラー協会会報No.79(先回)には、
「平田治義氏所有のHMV7枚のSPアルバムをオルトフォン・カートリッジCG-25Dで直接デジタル化し、それを現技術で完璧に編集」と紹介されていた。
WFJ-55よりもすっきりとした(穏やかで落ち着いた)見通しの良い音。高域はより浮揚する音色であり、低域は解像度が高く明晰になっているのではないだろうか。
協会会員向けではなく一般向けにも市販されているので入手しやすい。
解説に「1947年のSP盤が、フルトヴェングラーのエロイカの原点として輝き続けるべき」とあるが、そのことを可能にしたCDと言える。
抑制された構成美の中で、各楽章の雄大なクライマックスが築き上げられる様は実に感動的。
マイリスニングルームで、M.N様製作の真空管アンプ&スピーカーから出てくる音は、当然SPノイズはあるが、その音色はほれぼれとするほど美しいウィーン・フィルのサウンドであり、巨匠の録音の内、音の良いものに上げたいと思えるものだ。

カップリングの、「皇帝円舞曲」。
「藤森朗氏提供のSP盤を村岡輝雄博士の開発技術によりスクラッチノイズを低減」 。
WFJ-57もすばらしい音色であるが、それよりもSPノイズは低減され、見通しの良い、明瞭な音色になっている。

次回は、日本フルトヴェングラー協会最新刊の「ルガーノ・ライブ」。
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by furtwanglerCD | 2008-07-26 21:00 | Beethoven Sym.3
d0135647_17304881.jpgフルトヴェングラー/ベルリン・フィル
1952.12.7
ティタニア・パラストでのライブ

ドイツ・フルトヴェングラー協会
F666.848M-A
プライベート盤起しCD-R
製作 NS様

翌日12.8の演奏よりも、エネルギッシュで覇気がある。
念願かない、音質最上と言われる、ドイツ協会LPを、
プライベートCD-Rで聴くことができた。

ダイナミックレンジと音色と、当日演奏そのままのダイレクトな再現。
演奏そのものを実感できる、リアリティさと実在感に溢れている。

中央に木管がどっしりとすわり、扇方にせりだしてくるように弦が聴こえ、Tiと金管は奥から聴こえる。
当日の会場の臨場感と空気感がある(咳もリアル)。
同会場の、日本協会及びRVCのグレイト(1953.9.15)、
翌12月8日の同曲のRODOLPHEと同じ響きがし、これこそ同会場のサウンドだろう。

これに比較するとPALETTEでさえ、デベッとした音に聴こえる。
他CDはかさついていたり、デジタル的な無機的音色になっていたり、
NYTHOSは、絶えずアクセルが踏み込まれているような騒々しい音に改悪されていることも明確になるだろう。

日本フルトヴェングラー協会報2005年12月
関西支部例会報告の平田治義氏の文章では、
LPとして、
①ロココ RR-2050
②日本ワルター協会 OW-7818-BS 1979.11発売
③ドイツ協会 F666.848M-A 1979発売
④日本協会 WFJ-1 1984発売
CDとして、
⑤クラウン PALETTE PAL-1026 1987発売
の比較がなされている。
以下の通り。
「① 高音がきつく、音に膨らみが感じられない。
② ①とほぼ同じ。
③ 奥行き感、雰囲気等優れており、全体に柔らかみがある。音響のバランスが非常に良く、ティンパニ、木管、金管、当時のBPOの弦の音などが存分に再生されている。
④ ③と類似の音で、これも非常に良い。但し、僅かに硬さがあるかと思われた。明瞭度は極めて良かった。
⑤ CDとしては素晴らしいといえる。刺激のない音質であり、ロココ系と音源が異なると感じた。

③ これは見事な録音である。会場で受ける演奏の実像に近いものが、まざまざと身に迫ってくるのを感じない訳にはいかなかった。
この盤では、ウラニア盤での幾分細身の音質とは異なっていて、太めの堂々とした音の中に漂う美感と、弦のザクッと抉りの効いた響きが感じられるが、ここではこれらベルリン・フィルの威力がこの録音を通して再生音に乗り移っているところが何とも凄い。」

ドイツ協会LPないしは日本協会LP、そのものの盤越しも望む次第である。

演奏評は、「フルトヴェングラー鑑賞記」にて。
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by furtwanglercd | 2008-07-02 23:30 | Beethoven Sym.3
d0135647_17452199.jpgフルトヴェングラー/ベルリン・フィル
1952.12.8
ティタニア・パラストでのライブ

同曲最高のライブ演奏の一つ。

ARKADIA
CDWFE-363.1

MPO製。
HUNT CDWFE-363 opti.me.s製は、製作工程が朴訥のため、ブロンジング現象によって再生不良になる事例が報告されている。
当MPO製に再生の不具合はない。
プレスの違いか、MPO製の方が、若干「明るめの音色」であると、M様は指摘している。

AS-DISK
NAS-2900

“CEDER”入りのCDは、音はシャキッとするものの、楽音は削がれ、デジタル的な音になっている。
当CDは、おまけにステレオ・プレゼンスが強度で、醜いような音になっている。
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by furtwanglercd | 2008-06-23 23:44 | Beethoven Sym.3
フルトヴェングラー/ウィーン・フィル

MB-4601(CD-R)

1952年11月30日
ムジークフェラインでの
ライブ全演目収録
(提供 M様)

1952年7月、ザルツブルク音楽祭での「フィガロ」リハーサル中に倒れ(肺炎)、その後、静養。
11月24日より、「田園」、「第1番」、「英雄」のEMIへのレコーディング。
11月29日、ムジークフェラインでの演奏会にて復帰。
翌日の全曲公演。
当日のプログラム
1.ベートーヴェン 交響曲第1番
2.マーラー 「さすらう若人の歌」
3.ベートーヴェン 「英雄」

「英雄」の演奏。
その前のレコーディングで完成された型に、ライブならではの即興的な要素による柔軟なテンポ変化と、熱気とが相まって、引き込まれる演奏となっている。
ウィーン・フィルの弦楽器群の柔らかなサウンドはすばらしい。

当CD-R
当レーベルは板起し専門と思いきや、これはテープ音源。
Mさんは、「NUOVAERAよりも世代の新しいテープ音源」と推測しておられる。
音はふくよかで、ウィーン・フィルの色艶の良い音色が聴ける。
御茶ノ水ハーモニーの旧店舗には、当レーベルものが1枚3500円、2枚組7000円で眠っていたのだが、移転及び閉店後はどうなったのだろうか。

同演異盤CD
1.VENEZIA 高域がキンキンする △
2.NUOVA ERA 
3.MUSIC&BRIDGE(CD-R) ○
4.TAHRA ドライな線 ×
5.ALTUS 放送音 ×
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by FurtwanglerCD | 2008-03-03 23:30 | Beethoven Sym.3
フルトヴェングラー/ベルリン・フィル
1950.6.20

ティタニア・パラストでのライブ

ドイツ・フルトヴェングラー協会
TMK-6949

演奏については、こちら

アイヒンガー&クラウス氏がリマスター担当になる前のもので、
ブラームス Sym.1(1953.5.18)と同傾向の音。
それほどまでではないが、音には厚みがあり、迫力がある。
ただし、高域の音色や、高低の分離は、
RVCやRXには及ばない。
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by FurtwanglerCD | 2008-02-15 23:30 | Beethoven Sym.3
d0135647_1723353.jpgフルトヴェングラー/ベルリン・フィル
1950.6.20
ティタニア・パラストでのライブ

RX 特別盤

RVC LP盤起し

演奏についてはこちらを参照。

これまた格別の音。
高域の伸びと低域のリアリティさ、Vc・DBの分離の良さが他CDより格段に良い。
会場の音響を眼前に感じるかのようである。
エネルギッシュで推進力のある演奏が、黒光りするようなリアルなサウンドで再現される。
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by FurtwanglerCD | 2008-01-08 23:01 | Beethoven Sym.3
d0135647_1731072.jpgフルトヴェングラー/ウィーン・フィル
1947.11.10-12

RX-3203

DBS9286-9302 SP盤起し。
第2楽章第1面は2VH-7074-5
で再テイク使用。

SP盤面が替わる際に楽音が1瞬途切れる。
浮揚するVnの高音の麗しさ。明るいウィーン・フィルらしい高貴、優雅なサウンド。
最高の音色。

新星堂盤は低域偏重。協会盤は、低域の解像度で劣る。

今回の「RXを聴く」シリーズの中では最高の音色。
SP盤起しの手本と思う。
SP盤起しのエンジニアの方々には是非、耳を傾けていただき、このような盤起こしができることを研究いただきたい。
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by FurtwanglerCD | 2008-01-07 23:30 | Beethoven Sym.3