フルトヴェングラーの同演異盤CDを探訪する


by Furtwanglercd
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d0135647_17374339.jpgフルトヴェングラー/ウィーン・フィル
1950.1
ムジークフェラインでのスタジオ録音
(SP録音)

DELTA
DCCA-0048

LHMV-1020 LP盤起し

演奏は、1音1音が、ちょうどパズルのピースがあるべき位置にはめこまれるかのように、ぴったりとあるべき場所にはめ込まれ、美しい絵画のように、迫ってくるものとなっている。
1952.2.10のベルリン・フィルの同曲演奏とともに、もっと評価されて然るべき、名演。

単なる盤起しではなく、これまでのCDでベールされていたものを削いだような、
明るく光彩ある音色。各楽器があるべき本来の音色で鳴ってくる。
弦楽器群の高低の谷間が明瞭に形成され、木管群の鮮度の良い響きでの名手たちの饗宴。
何度でも繰り返し聴きたくなる。
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by furtwanglercd | 2008-05-27 23:30 | Schubert Sym.8
DELTA
DCCA-0048

フルトヴェングラー/ウィーン・フィル
ベートーヴェン:Sym.5(1954.2)
ALP-1195盤起し

単なる盤起しではなく、ノイズを軽減している。
これまでのCDは、なんと暗い音、デジタル的な音、加工音であったのだろう。
これまで音にかけられたベールが取り除かれて、そのままの音を聴くかのようだ。

明るめの音色で、ウィーン・フィルのサウンド。ホールトーンも美しく聴き取れるではないか。
情報量の多さと音色の良さ、楽器の分離の良さ、解像度の高さでこれまでのCDを凌駕する。

第1楽章、Vnは明るめの音色。低域もソフトで唸るような音まで明瞭。
第2主題部(1:00以降)、Vnはスースーと高域に伸びてゆき、低域はダダダダと明瞭に鳴る。
これまでのCDでは高域が暗く、低域が弱い、薄い、あるいは2007年リマスター全集(EMI JAPAN)他では不自然に増強された音になっていた。
この部分の唯一の例外は、MR-2402(CD-R)とALP-1195をそのままCD-Rにしてもらったプライベート盤(NABカーブ)で、両者では、低域が解像度高く、自然な大きさで唸りを伴って鳴り、これが巨匠が低弦パートに託した本来の音だろうと思っていた。
今回のCDでも「唸りを伴う明瞭な鳴り」となっており、オリジナリティの高さがある。
展開部では、ダイナミックレンジも忠実に再現され、その暫強にあわせて思わず体が反応する。

圧巻は、第3楽章から第4楽章へのブリッジ部のVnのクレッシェンドの凄さ!
無重力の空間につれていかれるような錯覚に陥る。今までのCDでこのような感覚はない。
どこまでも伸びていくVn、明瞭な低域。見事。

「未完成」については、後日。
シューベルト:「未完成」(1950.1)LHMV-1020盤起し。
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by furtwanglerCD | 2008-05-24 19:51 | Beethoven Sym.5
d0135647_17584652.jpgフルトヴェングラー/ベルリン・フィル
1954.4.27
ティタニア・パラストでのライブ

DG
423572-2(国内盤F26G-20363)

完熟の名演。
すべての音に神経が行き届き、美しく豊かに音化されている。
第2楽章の繊細な味わい、クライマックスの弦の滴るような大きな歌。
第3楽章、Vc、Vn、Hrなど、人声のように扱われている。
第1楽章、第4楽章の熱狂も抑制された美となっている。

音質も良好。デッドな響きではなく、マイルドでふくよかな音。
MONOでも遜色なく、充分な音。

当日のプログラムは、
ヘンデル 合奏協奏曲op.6-5
当曲
ブラッヒャー 「管弦楽のための協奏的音楽」
R・シュトラウス 「ドン・ファン」
ワーグナー 「トリスタンとイゾルデ」第1幕前奏曲と「愛の死」
どれも光彩ある名演。
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by furtwanglercd | 2008-05-21 23:00 | Brahms Sym.3
d0135647_12242918.jpgフルトヴェングラー/ウィーン・フィル
1952.2.3
ムジークフェラインでのライブ

DISQUES REFRAIN
DR910003-2

当演奏は近年、再評価され、「バイロイトの第9」以上とも評価されるようになっている。
当方は、当演奏にARCHIPELに接しその凄さと美しさに圧倒されたのだった。
ただあまりに金属的な音のため、その後、TAHRA、ドイツ協会と聴いてきたが、これらはノイズとともに音色も削いでしまっている。
自らオーケストラでVnを弾かれ、「第9、100枚を聴く」などのシリーズをされている
BURUKABE氏が
「(ドイツ協会CDは)音色がないので心に全く届いてこない」
とコメントされており、これ以上の音はないのかと思っていた。

最近、K氏より、
DISQUES REFRAIN 
DR910003-2
について、
「あまりいじっていないのでしょう、音色はありますし、何よりもダイナミックレンジがほぼ忠実に再現されていると思います」
とのコメントをいただいたので、入手し聴いてみた。

ノイズはあるが、ほぼ素の音のようで、音も音色も生々しい。
楽器間の分離も良く、弦楽セクション各々、木管1本1本の音色の違いが聴き分けられる。
(同音源をノイズリダクション処理すれば、TAHRA、ドイツ協会、ARCHIPELのようにノイズはないが、音色もない音になると思われる。)
確かに、ダイナミックレンジが広く、深淵なるppから極大なffまでの音がほぼ忠実に再現されるようだ。
第1楽章、再現部、強音部からさらにクレッシェンドする部分のフワリとした浮揚感、
第1楽章コーダの弱音からのクレッシェンド、及び、
第2楽章で弦の刻みからのクレッシェンドの鮮明さ。
圧巻は第4楽章、 「歓喜のテーマ」がVc・DBで出る部分で、pppほどのかすかな弱音が明瞭に聴き取れる。この弱音がここで巨匠が託した弱音なのだ。
コーラス大合唱では、“vor Gott”の残響も残る。
終演後の余韻とその中から沸き起こる拍手もそのままで、これが実演のようだ。

DISQUES REFRAINは音が悪いとの評判だったのでスルーしていたのだが、当盤があれば他に買い換える必要はないし、最初から当盤を聴いていれば、遠回りしなくて済んだはずだ。
次世代フルトヴェングラーリスナーに残すべきは、当盤となる。

同演異盤CD
1.DISQUES REFRAIN ☆
2.ドイツ協会 「音色がないので心に全く届いてこない」 ×
3.ANDANTE 2同一?
4.TAHRA やはり音色がない ×
5.ARCHIPEL さらにドライで金属的 ×
6.MUSIC&ARTS これもドライ ×
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by furtwanglercd | 2008-05-12 12:30 | Beethoven Sym.9
d0135647_1243680.jpgフルトヴェングラー/ウィーン・フィル
1944.6.2/3
ムジークフェライン
マグネトフォン・コンサート
(放送用録音)

MUSIC&ARTS
CD-258

日本コロンビア DENON製。
1949.2.8表記

すばらしい音である。
Couplingのブラームス Sym.4(1950.8.15)よりも格段に優れた音質。

ワイドレンジが広い。
音はふくよかで、ホールトーンも聴かれ、音色もしっかりとある。
Vnの高音は美を湛え、豊潤で、美しい。艶やかで澄んだ音色で、他の楽器との分離が良く、他から浮かび上がって聴こえる。

演奏については、AS-DISKのレビュー参照。
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by furtwanglercd | 2008-05-07 12:50 | Mozart Sym.40
フルトヴェングラー/ウィーン・フィル
1950.8.15
ザルツブルク音楽祭でのライブ

ウィーン・フィルの弦楽器群をフルトヴェングラー流のアリア的に大きく歌わせており、
ベルリン・フィルとの演奏とはまた別の趣きがある。

MUSIC&ARTS
CD-258

日本コロンビア DENON製。

楽章間のインターバルもすべて収録されている。
ワイドレンジは狭いが、音圧は高く、音に厚みがある。
Vnの音色は明るく煌びやか。
NOUVAERA盤に比べると幾分デジタル的で、ドライな音。
第1楽章、0'52-1'10 ゴースト音的であるが、音量はそのままに保たれている。
ウィーン・フィルの豊潤なサウンドを聴くには音は貧弱ではあるが、決して悪いわけではなく、聴くほどに味わいがある。
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by furtwanglercd | 2008-05-03 00:00 | Brahms Sym.4