フルトヴェングラーの同演異盤CDを探訪する


by Furtwanglercd
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d0135647_1713296.jpgフルトヴェングラー/ウィーン・フィル
1950.9.25
ストックホルムでのライブより

1.ハイドン:交響曲第94番「驚愕」
2.シベリウス:交響詩「伝説」
3.ベートーヴェン:交響曲第5番

KING
KICC-2119

1.後のスタジオ録音よりも、ライブならではの熱気と力が漲っている。
「驚愕」部分も、当然、聴衆を意識してか、聴こえるか聴こえないかの「かすかなピアニシモに一度落としてから、雷鳴のようなアタックを繰り出している」(ジョン・アードイン「フルトヴェングラー グレイトレコーディングス」(藤井留美訳))。

2.戦時中のベルリン・フィルとの「畢生の名演には及ばない」(同上)との評価もあるが、ウィーン・フィルならではの絹のような柔らかなサウンドが生かされた名演だろう。
事実、ピーター・ピリーは「並外れた演奏」と評価している。
柔らかで高貴な弦楽器の音色によって、哀感あるメロディーが紡がれて行く。クライマックス部分のうねるようなVnのフレーズからTiの怒涛の打ち込みへと、美しいところは美しく燃えるべきところは燃えている。

3.後のスタジオ録音による細部に至るまでの完成された彫刻と言うわけにはいかないが、確かな造形のもと、各フレーズがしっかりとしっとりと描き分けられて行く。

当CDは、MUSIC&ARTS盤と同じく、スウェーデン放送のディスクから製作されたテープ音源。後者よりノイズは大きいが、その分、音はこもらず前面に出てくるし、音色感もある。

「ストックホルムの第5」の同演異盤
1.PALETTE PAL-1024
  盤起し。まさにLP再生そのものと言えるような良い音。☆
2.MUSIC&ARTS △
3.KING KICC-2119 △
4.MUSIC&BRIDGE MB-4602(CD-R)
  盤起し? 1より音は粗く、分離も悪い。△
5.フルトヴェングラー・センター WFHC-009/010 
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by furtwanglercd | 2008-08-26 23:12 | Beethoven Sym.5
d0135647_17532845.jpgフルトヴェングラー
/バイロイト祝祭管弦楽団
1954.8.9

MUSIC&BRIDGE
MB-4501(CD-R)

音は確かに良いものではないが、かといって悪いわけではない。フルトヴェングラーに限らず他の年代物ライブでこれより音の悪いものは多くある。
演奏は第1楽章再現部、第4楽章コーラスのフーガに聴ける雄大雄渾さと、第3楽章の静謐沈静な美しさなど、巨匠の芸術が刻印されている。特に、コーラスのフーガ以降及びエンディングにおいて刻み込まれていく音の力強さと迫力、そして感じられる気迫(Tiの怒涛の打ち込み、芝居気のないリタルランドとその後のアッチェレランド)は、思わず手に汗握る感興を呼び起す。

当MUSIC&BRIDGE盤は、第3楽章1分20秒の音のたるみと、第4楽章「歓喜」のテーマのピッチの不安定さが、DISQUES REFRAIN盤と同一なので、音源は一緒だろう。スクラッチノイズはないので、盤起しではなく、テープ音源と推測される。後者は、ノイズが大きく全面を覆うほどであり、音は細く聴こえる。
前者は、ノイズに負けない音の厚みと柔らかさがあり、VcとDBの分離も良く、迫ってくる迫力がある(協会盤は入力レベルと音圧が高いが、低域の解像度が劣る)。

前日のリハーサルは、翌日の本公演とマイクの位置が違うようだ。
リハーサルでは、ソリストの声が遠く、コーラスが近いのだが、本公演は逆になる。
第3楽章、金管の警告音間の高揚や、第4楽章の低弦の「否定動機」など本公演以上の盛り上がり。コーラスはまだ雑である。
マイク位置の変更など知る由もないが、リハーサルから本公演へと仕上げて行く一面を垣間見ることができる。

同演異盤CD
1.DISQUES REFRAIN DR-910016-2 ×
2.MUSIC&BRIDGE MB-4501(CD-R) ○
3.MUSIC&ARTS CD-1127 ×
4.フルトヴェングラーセンター WFHC-001/2 ◎
5.ARCHIPEL ARPCD-0309(1954.8.8演と誤記) ×
6.RX-67(W-16盤起しCD-R) △
7.日本フルトヴェングラー協会 WFJ-56 △
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by furtwanglercd | 2008-08-06 23:00 | Beethoven Sym.9