フルトヴェングラーの同演異盤CDを探訪する


by Furtwanglercd
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d0135647_17324162.jpgフルトヴェングラー/ウィーン・フィル

1.チャイコフスキー:交響曲第4番
1951.1
ムジークフェラインでのスタジオ録音
2.弦楽セレナードより
「ワルツ」と「終曲」
1950.2.2
ブラームス・ザールでのスタジオ録音

DELTA
DCCA-0052

1.ALP-1025
2.QALP-10250
盤起しであるが、いわゆる「第2世代」と呼ばれるものであり、エンジニアの緻密な作業によって、楽音を損なうことなくノイズのみを軽減している。

各楽器の音と音色は整然と整理されているかのようで、本来あるべき音と音色があるべき姿で響いてくる。
音に込められた力(威力、生命力)がよく再現され、スタジオ録音でありながら、熱いレコーディングであったことが感じられる。
弦楽セレナーデは、会場の違いがよくわかる。厚くそれでいて美しい弦楽合奏。巨匠のタクトを身近に感じることができる。
フィナーレの高音の美しさ。低弦の威力、その高低の明瞭さはステレオ録音と遜色がない。

チャイ4と聴いて、フルトヴェングラーを挙げる人はごくごく少数だろうが、
この演奏は、均整のとれた、美しさと力を併せ持つ名演であり、もっと高く評価されて良いと思う。
録音も巨匠の録音物の中では最上級の部類に入る。
東芝TOCE-6060、ブライトクランクのTOCE-9364/8も、音は良いが、前者はモノクロトーン。
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by furtwanglercd | 2008-10-03 23:31 | Tchaikovsky
フルトヴェングラー/ベルリン・フィル

OTAKEN
TKC-315

KL-28 未通針盤の盤起し。
擬似ガラスCD方式。
KL-28盤起しである点はGRANDSLAM GS-2020同様だが音は異なる。

当然、真摯に演奏に耳を傾け、演奏に引き込まれるわけだが、同時に、
以下のレポートにもあるように、LP及びCDによる「音の違い」を強く感じることにもなる。

日本フルトヴェングラー協会会報2006年12月の平田治義氏のレポートより抜粋。
「(比較LPリスト)
1.16063LP(独 初版25センチ盤 F 1953.10)
2.LP16063(独 第2プレス F 1957.1)
3.LP16063(仏 F 独プレス)
4.LPE17170(独 第2版 F 1958.12)
5.478 146HIFI (独 ヘリオドール初版盤 1963.9)
6.KL-28(独 DG5枚セット 1963.9)
7.88008(独 ヘリオドール再版盤)
8.DL9767(米 デッカ盤)
9.LG-1044(日 DG25センチ盤)
10.2535805(独 DG)
1は分厚く、バランスも良いが、装置との関係か、少しこもった感じがした。
2はカッティングレベルが高く、分厚い音で鮮明であったが、少し低音が響きすぎる感があった。
3は2とマトリックス番号が一致しており、両盤ともドイツプレスであったが、音質が異なった。当盤には柔らか味がありバランスもよく、特にティンパニが明瞭に聴き取れるなど魅力があった。
4は高音が良く再生されたが、弦の艶に僅かの不足を感じた。
5以下は次第に低音が減じてきて、一長一短はあったがいずれも上位にランクされるものではなかった。」

これとは別に、某氏からは、
KLシリーズについて、「どれも線が細くなっており音色は減退している」との評価をいただいた。

今回のTKC-315は、ストレートな盤起し、しかも未通針盤、そして擬似ガラスCD方式ということで、LP盤に刻まれているものは、明瞭に再現していると思われる。
が、当然、元LPの音の違いがある。
初版16063LPに聴けるのは、光彩、柔らかさ、深み、奥行きのある音と音色。後発LPやCDのベールがかけられたような音ではなく、もっと鮮明。各楽器があるべきところからあるべき音色で再現されてくる(RX及び16063LP盤起しのプライベートCD-Rとの比較で)。

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by furtwanglercd | 2008-10-01 12:50 | Schumann