フルトヴェングラーの同演異盤CDを探訪する


by Furtwanglercd
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フルトヴェングラー
ベートーヴェン
Sym.5(1954.5.23)
 ベルリン・フィル
Sym.1(1952.11.29)
 ウィーン・フィル

DELTA
DCCA-0055

Sym.1の開始前と終演後の拍手、楽章間のインターバル収録、
Sym.5の持続するノイズ、第3楽章38秒付近の音の歪み、3分48秒以降の人の声のようなノイズ、などから、NUOVA ERAと同じテープ音源と推測される。

Sym.5
音色が良い。Vnの音色は明るく美しい。ホルンやTrpもリアルな音。
第1楽章第2主題や第3楽章のVnの浮揚感も格別。
低域は、自然な音色と大きさで、迫力ある仕方で鳴ってくる。

Sym.1
エネルギッシュな名演で、もっと高く評価されて然るべき演奏。
こちらはムジークフェラインに響くウィーン・フィルの音色。

Sym.5(1954.5.23)の同演異盤CD比較
1.NUOVA ERA 013.6305(013.6300(6CD))◎
2.日本フルトヴェングラー協会 WFJ-12 ☆
3.VIRUTOSO 2697192(国内盤は FV-3004) 音色なし ×
4.TAHRA FURT-1008/11(FURT-1009に収録) 残響付加 △
5.TAHRA FURT-1032/3(3演奏)=FURT-1009 △
6.TAHRA FURT-1054/7 残響なし 音色なし ×
7.TAHRA FURT-1067/70(FURT-1068) 6とは異なる ×
8.EMBLEM E-F4003 △d0135647_15233765.jpg
9.MUSIC&ARTS CD-869(2CD=CD-4869) デジタル的 ×
10.M&B=MUSIC BRIDGE MB-4301(6CD、CD-R) ☆
 日本協会同様のステレオ・プレゼンス。音が良い。自然な素の音。会場の臨場感、空気感あり。
地鳴りのような低域の解像度が高い。
11.DELTA DCCA-0055 〇
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by furtwanglercd | 2008-12-26 23:44 | Beethoven Sym.5
d0135647_1740638.jpgフルトヴェングラー
2008年発売CD以外で、この1年間に聴いたCDの中からのベスト15

1.「ウィーン芸術週間の第9」
(1953.5.31)
  日本フルトヴェングラー協会
  WFJ-10/11

2.シューベルト:「ザ・グレイト」
  (1953.9.15) 
  同 WFJ-13/14
3.フルトヴェングラー:Sym.2(1954.3.30)
  同 WFJ-951/2
4.ブラームス:Sym.2 LPO(1948) VENEZIA V-1018
5.ブラームス:Sym.3(1954.4.27)
  /シューベルト「未完成」(1952.2.10) DG(西ドイツ製)
6.バルトーク Vn.con. ISLANDPROS SD-1201
7.「トリスタンとイゾルデ」第2、3幕(1947) CETRA CDE-1046
8.ベートーヴェン:「田園」(1944) フランス協会 SWF-901
9.ブルックナー:Sym.8(1949.3.15) KING KICC-2352
10.ブラームス/メンデルスゾーン:Vn.con KING KICC-2299
11.ベートーヴェン:Sym.5 ローマ KING KICC-2346
12.「ニコライ・コンサートの第9」(1952.2.3)DISQUES REFRAIN
13.ブラームス:Sym.3 (1954.4.14) KING KICC-2350
14.ブルックナー Sym.7,2st 日本フルトヴェングラー協会 WFJ-17
15.ブラームス:Sym.4(1949.6.10) KING KICC-2113

2008年1月と2月に連載したRXシリーズは未所有のため除外。

みな「音の良い」ものである。当方にとって「音が良い」とは、ここに上げられているCDに聴けるような音のことだ。
1、2は東芝製。軽度のステレオ・プレゼンスにしているが、自然な空間、臨場感、音色で成功している。
3は、「収録した南ドイツ放送協会から提供されたマスター録音に操作を加えず、原音を最忠実にCD化」とある(が、微細にステレオ・プレゼンスを加えている?)。
共通しているのは、マスターテープの質が高いことと、エンジニアが「フルトヴェングラーの音」を再現するにたる研究力と感性を持っていることだろう。
最近のフルトヴェングラー復刻CD各メーカー製作担当者に研究してもらいたい音だ。

4は、黄金色に輝く音色での明朗明瞭なサウンド。最新の某メーカーの暗い重厚な音とは対照的。
5、6は音質良好で定評がある。6は鮮明で演奏の美しさと迫力を新たにする。
9、10、11、13、15のKING(SEVENSEAS)も音は良いではないか。
10は何枚も聴き比べることになったが、結局はこれが最高だった。
11も駄演と言われるが、音は良い。演奏も悪いわけではなく、巨匠の各フレーズの創造の妙味を聴くことができる。

2007年版
2006年版

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by furtwanglercd | 2008-12-15 23:53 | 2008
d0135647_17364029.jpgフルトヴェングラー 2008年発売CDの中からのベスト10
各CDのページも参照。

1.シューベルト:「ザ・グレイト」 
  WING WCD-201
2.ベートーヴェン:Sym.5/
 シューベルト:「未完成」 
  DELTA DCCA-0048
3.ベートーヴェン:「英雄」 
  WING WCD-200
4.ブラームス:Sym.4(1949.6.10) 
  日本フルトヴェングラー協会WFJ-65/66
5.チャイコフスキー:Sym.4
  DELTA DCCA-0052
6.「ルツェルンの第9」 
  センター WFHC-015
7.ベートーヴェン:Sym.4 
  日本フルトヴェングラー協会 WFJ-57
8.シューベルト:「ザ・グレイト」(1953.8.30) 
  DELTA DCCA-0044
9.ベートーヴェン:「田園」/モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番
  日本フルトヴェングラー協会 WFJ-63/64
10.「ニコライ コンサートの第9」(1952.2.3) 
  DELTA DCCA-0054

以上を除いた、2008年リスニングCDベストについては後日掲載。

1、2、5は盤起しであるが、単なる「盤起し」ではなくエンジニアの緻密な作業で大きなノイズのみを除去しており、楽音と音色が損なわれていない。1に聴くのは最高のベルリン・フィルの音色であり、名演名録音名盤の全貌が初めて明らかにされた感がある。2と5、そして盤起しそのものであるが3と7に聴くのは最高のウィーン・フィルの音色である。特に7は、静謐さと推進力のある名演でもっと高く評価されて良い。
4もステレオプレゼンスを加えているが音が良く、重厚さと美しさを併せ持つ名演となっている。6も音が良く、巨匠の「第9」の中では最も音が良い演奏だろう。

DELTAのいわゆる「第2世代」復刻、及び、日本フルトヴェングラー協会製作CD、及び、斡旋資料となるWINGの「グレードアップ」シリーズは、担当者の巨匠の芸術に対する理解と感性及び手間隙かけての努力によって、本来の音に迫るであろう良い音での復刻をしてくれている。

これに対して、GRANDSLAM、OTAKEN、ALTUSなどには失望させられる。独り善がりの見解による音では、巨匠のあるべき音の再現はできない。
特にALTUSのレーザー復刻は、原盤に対する理解と巨匠の芸術に対する理解の不足か、巨匠のあるべき音を歪めるような品物になっている。

日本フルトヴェングラー協会会報2008年2月号には、「グレードアップ」シリーズについて、
「日本フルトヴェングラー協会のネットワークと、所管資料(SPレコード及びオープンリールテープ)とを軸として、従来より高音質のCDを製作するプロジェクト。10名に上る斯界の権威が分担して製作」
とされている。
そのレベルの高さは、1と3によって証明された。
また、協会毎号掲載の「関西支部例会レポート」では、1演奏について数枚のLP(及びCD)から出席者多数の賛同を得る音質最良の1枚が選ばれていく過程を知ることができる。
そうであれば、さらに巨匠の復刻CD製作者が大同団結することによって、100%といかないまでも、大多数に評価されうる良質な音での復刻CD製作は可能なのではないだろうか。
本来の音を歪めるような劣悪リマスターが出回る中、そのようにして、「真の音」を残していくことが必要と思われる。

さらなる音質向上での復刻を期待する演奏リスト
・1938年の「悲愴」:現時点のベスト、東芝TOCE-9364/8を超える音で再現できないものか。
・モーツァルト Sym.40 1948年スタジオ録音:同 東芝CC35-3169
・ベートーヴェン 「英雄」、「田園」 1952年スタジオ録音:LP初出盤に近い音の復刻はできないか。
・ブラームス Sym.4 1948.10.24:同上
・バルトーク Vn.con ISLANDPROS SD-1201(CD-R)で聴くと、原盤の音のすばらしさがよくわかる。 同等の音での復刻を期待したい。

再プレス希望リスト
・ベートーヴェン Sym.5、「田園」 1954.5.23
  日本フルトヴェングラー協会 WFJ-12
・ 同 「合唱」 1953.5.31 
  同 WFJ-10/11

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by furtwanglercd | 2008-12-05 23:59 | 2008
d0135647_1255198.jpgフルトヴェングラー/ウィーン・フィル
1952.2.3
ムジークフェラインでのライブ

DELTA
DCCA-0054

演奏は、ウィーン・フィルだけあって、流麗さと細部に至るまでの彫の深さで、
「バイロイトの第9」以上の完成度を誇る。
一度は、音を出していただきたい演奏である。

第3楽章、1分28秒のレベル変動、第4楽章の音飛び(12分54秒付近 Alla marcia後の管弦楽による間奏部分-ここの間奏部の流麗さと推進力は見事である) 、合唱最後の"Elysium"の音質劣化の程度、微細であるが「サー」というノイズの持続(DISQES REFRAINは大きい)などが、DISQES REFRAIN DR910003-2と同じなので、DISQES REFRAIN と同じテープを音源として使用していると思われる。
但し、第1楽章冒頭の途切れはない。

DISQES REFRAIN に比べて、ノイズは微細で、聴きやすい。
Vnの高音は音色が凝縮していて聴き栄えは良い。低域も重厚、明瞭で、高低の分離も良い。
木管、金管も明瞭。ソリストはマイクに近いようで大きく、コーラスもほぼすべてが入りきっている。
DISQES REFRAIN に比べると、高域はシャープでかすれ、低域はかさついている。
それでも万人向けの好復刻であろう。
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by furtwanglercd | 2008-12-01 12:15 | Beethoven Sym.9