フルトヴェングラーの同演異盤CDを探訪する


by Furtwanglercd
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TAHRA FURT-2002/4
フルトヴェングラー
「ティタニア・パラストでのベートーヴェン」

Sym.3 (1952.12.8)
Sym.5,6 (1947.5.25)
Sym.7,8 (1953.4.14)

Sym.3.「英雄」
ピッチ云々の前に、楽器の音色がしない。
音色はなく、どの楽器も同じ音。強引で乱暴な音。
ドンシャリか?
Vnはメタリックでデジタル的音調。低域は音はあるがズボーとぼやけた乾いた音で、音色はない。
第1楽章、冒頭のVcとVn、2楽章冒頭のDBとVnが同じ音で聴こえる。それにDBが増幅されているように出過ぎて不自然。
第2主題 音はあるが音色はなく、ぼやける
第2楽章、DBとVnが同じ音色。DBはボーンとぼやけて広がり不自然。

Sym.5,6
電気的に合成したようなデジタル的音調。
NS氏コメント
「低域が異様に持ち上げられ、高域も無理に肩を張った特性です。
当時の録音特性ではこのようにはならないと思われ、恣意的な改変の証拠です。
本当に色気のない音質です。それぞれの楽器の音色が奪われ、何か鳴っているがシンセサイザの音のようです。いじりすぎるとこうなるのでしょう。
手もとの旧TAHRA、セブンシーズ、M&Aと比較してみました。CETRAとセブンシーズは基本的におなじもののようで似ていますが他はどれも勝手にいじっているようで似ていません。M&Aは時間が長く音程も低いおかしなCDです。
FURT2003が優れた復刻と言うのは間違いで、(フルトヴェングラー資料室の他CDに言われているように)「著しく現代風の音質に改竄」というべきです。 」

Sym.7,8
カサカサ シャリシャリした音で、入力レベルと音圧過剰。
音のふくよかさが削ぎ落とされており、DGに聴くふくよかさと臨場感がない。
高域はドライでキンキンする。
DGは、第2楽章冒頭、弦の軋む音が大きく臨場感がある。
ppへの変化、そこからのクレッシェンドの微妙な変化も聞き分けられる。
Vnは潤いがあり艶やか。



MEMORIES
MR-2085/89
フルトヴェングラー ベートーヴェン 交響曲全集

Sym.1 (1954.3.30)
 テープは高音質であろう。音がシャープで高域は金属的。

Sym.3 (1950.6.20) 15:44 17:20 6:18 12:08
 第1楽章のピッチが狂っており(低い)、音程が不安定で違和感あり。
入力レベルと音圧が高く、迫力はあるが、音は粗い。Vnはキンキンとしてかすれる。

Sym.4 (1953.9.4)
 音が細く、東芝HS-2088リマスターのように線になっている。

Sym.5 (1954.5.3)
 仏協会より粗い。擬似ステ? ダイナミクスの持ち上げ?

Sym.6 (1954.5.23)
 のっぺりした音で、音色は薄い。低域は音はあるがぼやける。

Sym.7,8(1954.8.30)
 キンキンシャリシャリし、聴き疲れする音。

Sym.9.(1953.5.31、1953.5.30表記) 
 18:28 12:16 19:16 25:15 楽章間インターバル収録。
 シャープな音で、豊かさやふくよかさはない。音色も薄い。

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by furtwanglercd | 2009-02-18 23:51 | Beethoven Sym.
フルトヴェングラー/ウィーン・フィル
1953.5.30 表記

ドリームライフ
RIPD-0003(HQCD仕様)

従来、5.31(DG、ALTUS、MEMORIESでは5.30と表記)されてきた演奏を編集によって改謬したのではないかとの嫌疑が持ち上がっている。

従来の演奏とは別演奏であることを示す点。
第1楽章、従来盤では、24小節(最初のff)、Vnが楽譜通り、32音符が生かされ、ザザーンと二段構造の音になるが、DREAMLIFE盤では、ザーンと、32音符が生かされていない。
295-296小節のTiの追加。
第2楽章、従来演奏では、415小節(トリオに入る部分)に大きな明瞭な咳、422小節の咳、トリオが終わったところの咳があり、MEMORIESでは、 5:01 、5:08 、8:17のタイム。
DREAMLIFE 盤では、415小節(4:53)は咳ではない異音(編集の可能性と疑える)、422小節(5:00)に咳はあるが、トリオの終わったところの咳はなく、トリオが始まってから、8:19に咳がある。
第4楽章、206-207小節のTiの楽譜通りの演奏。
840小節のテノールのミス(「sanfter Flugel」と歌うべきところを「Flugel sanfter」としている)。

他、フレージングやアゴーギグ、間合いなど。

聴けば聴くほど、従来の5月31日演奏に似ているという方もおられるが、
当方は、聴けば聴くほど、従来の演奏とは異なるように感じる。
以上の点からすると別演奏であろう。
問題は、上記の点を編集しているのか、そしてそれが可能なのかという点になるだろう。
ドリームライフのホームページを見ると、5月30日とした根拠が示されているので参照されたし。

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by furtwanglercd | 2009-02-16 12:13 | Beethoven Sym.9
d0135647_12353258.jpgフルトヴェングラー
/ウィーン・フィル
1953.5.30
ムジークフェラインでのライブ

(S)ゼーフリート
(A)アンダイ
(T)デルモータ
(B)シェフラー
ウィーン楽友協会合唱団

ドリームライフ
RIPD-0003(HQCD仕様)

各楽章の演奏時間(5月31日の演奏と比べて第3楽章は速く、第4楽章が遅い)、
第1楽章、295-296小節(再現部前)のTiの4打(9:32)、
第4楽章、207小節、Tiの16分音符4打が、5月31日の演奏には入っていない(奏者のミスのようだ)が、この演奏には入っていること、
などから、5月31日の演奏(日本協会、HUNT、DG、ALTUS、MEMORIESなど、5月30日表記のものもあり)とは別演奏とされている。

演奏から受ける印象も、5月31日の演奏とは異なる。
5月31日の演奏は、当演奏よりも各フレーズの彫が深く、よりスムーズで直情的、劇的である。
これに対して、今回の演奏は、安全運転というか、そうした面は少ない。その分、音は丹念に丁寧に置かれている。巨匠はタクトを丁寧に振り、オーケストラも丁寧に応じていると感じる。

第3楽章、5月31日の演奏よりも各フレーズの彫が浅いので、平凡な印象を与えるかもしれないが、丹念に丁寧に音が置かれて行く。
Trpのファンファーレ1回目の後の高揚も5月31日の演奏ほどではないがあり、
ファンファーレ2回目以後の、大きく羽ばたかせるような歌は巨匠ならではである。
第4楽章、コーラスはマイクの位置によるのか男声が小さいが、女声は美しく聴こえる。
最後のコーラス以降のパーカッションが巨匠の他の第9以上に明瞭に聴こえ、それらにも神経が行き届いているのがわかる。
この演奏も、完成度の高いものと言えるだろう。

山野楽器Varie 川上剛太郎氏の文章より 
「今回の30日版は、オリジナルテープの無編集のおかげで、バランスのとれた自然さが残され、「フルトヴェングラーが帰ってきた」という聴衆の喜びさえ感じられるホール全体の気配が伝わってくる。その演奏は生々しく美しく響き、フルトヴェングラー・VPO・歌手の高揚感は見事でダイナミックの幅も大きい。例えば、第1楽章の再現部に雪崩れ込むクレッシェンドではティンパニーは待ちきれないが如く295小節より4打しており、漸くディミヌエンドする為の337小節の気締めのsfの巧打も良かった。後者が聴けるのは13種を数えるフルトヴェングラーの「第9」の中では今回と、メロディア収録(1942年のベルリン・フィル)だけである。」

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by furtwanglercd | 2009-02-04 12:35 | Beethoven Sym.9