フルトヴェングラーの同演異盤CDを探訪する


by Furtwanglercd
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
d0135647_772541.jpgフルトヴェングラー/ベルリン・フィル
1953.5.18
ティタニア・パラストでのライブ

RX-4402(CD-R)

GREEN HILLのLP
(GHLP-FUR-03HQ)盤起し

第2楽章のVnの突出など、ドイツ協会盤と同傾向なので、ソースは同一であろう(自由ベルリン放送音源)。
ドイツ協会盤は、アイヒンガー&クラウス以前のリマスターなので、音は細くはなく極大で迫力があるのだが、
当RX盤の方が、自然なサウンドである。
黒光りするような硬質のアナログ的な音で、
Vnの夢幻的な音色と頑強重厚な低域と
ほのかな明るさと暗さを併せ持つベルリン・フィルのサウンドがすばらしい仕方で再現されている。

日本フルトヴェングラー協会会報には、
「この演奏について、このLPと同等の音質を持った完全な形でのCDの出現を期待したいものである」とあるが、
同じくそのように望みたい。
[PR]
# by FurtwanglerCD | 2008-01-03 06:00 | Brahms Sym.1
d0135647_13462952.jpgフルトヴェングラー/ウィーン・フィル

1953.8.30
ザルツブルク音楽祭ライブ

RX 特別盤(CD-R)

レジェンド・オブ・ミュージック RCL-3336 盤起し

他にRX-53も同盤起しであるが、当特別盤の方が音が良いようである。
楽章間のインターバルがカットされておらず。第1楽章と第2楽章の間、第3楽章と第4楽章の間は当日のままになっている。
スクラッチノイズは皆無。アナログ的な硬質で密度と温かみのある音。

ウィーン・フィルの優雅典雅なサウンドがそのまま再現されている。
Vnの飛翔するかの如く浮揚するサウンドで、無重力状態にいざなわれる。温かみのあるVc・DBとの掛け合いも格別。
第2楽章、第2主題のVnの最高音など、絶世の美しさ。
「聴き惚れる」とは、この盤のこの演奏のことを言うのだと思う。

LPの音はすばらしいのだろうし、
マスター・テープも良いらしいので、そのままの音で、万人向けリリースを要望したいものだ。

RXの愛好収集家であるN氏が、予てから、HPに取り上げていないCDをお聴きくださいと親切にお薦めくださっていたのだが、この度実現して、RXシリーズを何枚もお貸しくださった。
グリーンヒルのブラ1、ワルター協会のベト7(1953.4.14)など、「RXを聴く」シリーズを予定。
[PR]
# by FurtwanglerCD | 2007-12-29 05:45 | Schubert Sym.9
フルトヴェングラー/
ストックフルム・フィル
1943.12.8ライブ

DELTA
DCCA-0043

ORFEOの「バイエルン放送音源」「バイロイトの第9」の影に隠れてしまったが、
こちらの「第9」もリリース。
センター、ORFEOに次いで、当演奏を聴いてしまうと、音質、演奏とも聴き劣りしてしまう部分も多いが、第3楽章や第4楽章のテーマの生成と変遷など、なかなか感動的である。
オーケストラが巨匠の薫陶を受け、そのタクトに俊敏に反応し、一大作品を構築していく貴重なドキュメントである。

音質について。
アメリカ協会とは異なるワウが持続するが、ナチュナルな音色で、音は密度が濃くしっかりしており、細かな部分まで明瞭に再現される(第4楽章間奏部など特に)。
貴重な日本フルトヴェングラー協会LP盤起しではないだろうか(個人的憶測)。

DELTAは、先のローマでのベートーヴェン・シリーズと言い、今回のリリースと言い、
見過ごされがちな巨匠の芸術作品にスポットライトを当て、良好な音質で、万人向けに復刻してくれている。その仕事に賛辞を送りたい。

1.アメリカ協会 WFSA-2002 
2.Music&Arts CD-2002(1と同一) ◎
3.Sevenseas KICC-2348 △
4.TAHRA ×
5.DANTE LYS-066 ×
6.ARCHIPEL ARPCD-0173 ×
7.RX-74
8.DELTA ◎
[PR]
# by FurtwanglerCD | 2007-12-24 06:10 | Beethoven Sym.9
d0135647_1542464.jpgフルトヴェングラー/
バイロイト祝祭歌劇場管弦楽団

1951.7.29

ORFEO
C754081B

18'10 11'56  19'23  25'01

発売元にリマスター担当について尋ねたところ、
ORFEOからの返答として、
"The mastering is done by Christoph Stickel who also does all the CD-masters
for the Kleiber releases."
とのコメントを頂いていた。

バイエルン放送音源ではあるが、センターCDとは、リマスターが異なり、音質も異なる。
演奏について。
第1楽章、第4楽章序奏の構築力、
第3楽章第2主題、第4楽章、序奏後のテーマの生成と変遷の「美」など、神々しく、威光を放つ。

音質について。
センターCDについてのセンター会報のビジュアルな音質分析によれば、
センターCDは、「音質及びダイナミックスは何もいじらずにストレートにCD化されている」とある。
ORFEO盤は、良くも悪くも、最近のリマスター傾向同様、聴きやすく調整されている。
センターCDと比べて、音の厚みと逞しさは減退、高域はシャリシャリと細く、低域の解像度も劣る。
もちろん、センター会報にあるようなビジュアルな分析を待たなければならないが。

今回のORFEO盤登場によって、センターCDの価値が減じることはないし、
ましてや、従来のEMI系音の価値も減ずることはない。

真摯に、2種類の「バイロイトの第9」を聴きたいと思う。
[PR]
# by Furtwanglercd | 2007-12-21 15:00 | Beethoven Sym.9